【一問一答】札幌に新加入したFWジョルディ・サンチェスが苦境のチーム救う「残留できるようなプレーを」
■7月17日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
今月13日に北海道コンサドーレ札幌への完全移籍が発表されたFWジョルディ・サンチェス(29)が、17日の練習終了後に報道陣の取材に応じた。一問一答は以下の通り。
―札幌の練習に合流して2日目となるが、チームの雰囲気をどのように感じているか
「(苦しい)状況ではあるが、チームの雰囲気は良い。みんなポジティブで前向きな思考だと思うし、明るい性格のチームメートもたくさんいるので、すぐに仲良くなれると思う」
―ペトロヴィッチ監督とはどんな話をしたか
「ミシャサッカーの戦術や、その中でのFWの役割を教わった。それと(今日の)練習の前に紅白戦があるから、こういうふうに動いてほしいと説明してくれたので、これからチームのためにうまくできるよう頑張りたい」
―自身のプレーの持ち味は
「特長としてはパワーがあるし、ボールを収めてポストプレーをうまくできると思う。スピードもあるので、裏に抜けることもできる。チームのために何でもやるつもりなので、これからチームメートと一緒に練習して、話をして、私がどうやってチームに良い影響を与えるプレーができるかを考えたい。試合で皆さんに(プレーを)見せることを楽しみにしている」
―途中加入、そしてチームの状況を考えると、サンチェス選手にかかる期待は大きいと思うが、そのあたりをどう感じているか
「ストライカーとして、プレッシャーがあるのは普通のことだと思う。ポジティブな意味で、プレッシャーは感じている。プレッシャーがあるということは、私が点を取れる、チームの力になる選手だと思われていることだと思うので、そのプレッシャーがある中で活躍して、チームが残留できるようなプレーをしたい」
―Jリーグの印象、Jリーグでのプレー経験がある知人の選手は
「Jリーグはさまざまな良い外国人選手が来て、プレーをしていたと思う。その中でも(バルセロナでプレー経験がある)イニエスタ、ダビド・ビジャ、セルジ・サンペール(が神戸に在籍していた)。ビジャとは電話でいろいろと教えくれた。私が聞いた限りでは、このリーグで私は十分活躍できると思うので、チームのために頑張ります」
―移籍にあたってイニエスタと何か話をしたのか
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「イニエスタとは直接話していない。でもサンペールとビジャと話していて、サンペールがイニエスタも同じ事を言っていたと言う。Jリーグ、日本人はすごくテクニックがある選手が多いと。あとみんなが思っているよりフィジカルなリーグで、日本人はタックルが強くて、ファウルもよくあり、ヨーロッパとそれほど変わらないぐらいの強さを持っていると。今日初めてみんなと紅白戦に出たが、何回も蹴られて『ああ、なるほどね』と思った(笑)。ヨーロッパと同じくらいのフィジカルがあると思ったので、試合を楽しみにしている」
―来日は初めて? 北海道の印象は?
「日本は初めてで、今日はまだ(来日)4日目ですけど、練習後に妻と一緒に街を歩いた。テレビ塔にも上ったし、いろんなおいしいものを食べたし、そして天気が良い。日本人の優しさをすごく感じているし、あとはサポーターの応援が熱く、愛されている感じがして、それもすごく感謝している。これから日本でいろいろな経験をして、チームメート、妻、サポーターと、いろいろな良い思い出をつくりたいと思いう」
―サポーターには何と呼ばれたいか
「シンプルに『ジョルディ』でいいです」
―13日の神戸戦を観戦して、札幌ドーム、サポーターの雰囲気をどう感じたか
「まずはスタジアムの大きさにびっくりした。札幌ドームはすごくすばらしいスタジアムだと思う。でもそれよりも、このチーム状況でもサポーターが熱く応援していて、それにすごく感動した。これからまだ15試合あるので、同じように応援をよろしくお願いします」
―今日の紅白戦で早速ゴールを決めていたが、今のコンディションは
「向こうから来てホテル暮らしで、生活がまだ整えられていないのもあるし、時差ボケもあってちょっと辛いところはあったが、それでもピッチに出ると元気になる。紅白戦は良いフィーリングでできたし、昨日もチームと(トレーニングを)全部やったので、コンディションは問題無いと思う。もちろん、これからまだまだ上げられると思うので、あとは監督次第ですけど、いつでも試合に出られると思う」
―今週末の浦和戦にも出られそうか
(日本語で)「はい(笑)」
―バルセロナの下部組織でプレーしていたが、一緒にプレーしてきた有名な選手は
「たくさんいました(笑)。一番仲が良いのはサンペール。(元スペイン代表FW)ジェラール・デウロフェウもいました」
―メッシとのエピソードは何かあるか
「子供のときのクリスマスイベントでロナウジーニョとイニエスタとプレーしたが、残念ながらメッシとはプレーしたことはありません」
―札幌からのオファーがあったのはいつか
「私への最初の連絡は5月でした。そこから札幌とポーランドのチームが交渉していました」
―日本からのオファーをどのように受け止めたか
「ポーランドのチームとはまだ1年契約が残っていたが、(札幌から)何回も何回も連絡が来て。そんなに私のことが欲しいなら考えようと思って話をしたら、すごく良い話ができて、絶対札幌に行きたいと思いました。ビザ(の取得)とかいろいろあったが、やっとこっちに来られたので、ピッチで全力を出したいと思う」
―アニメなど日本の文化に興味があったのか
「(名探偵)コナンがお気に入りですけど、ドラえもんとか(クレヨン)しんちゃんとか犬夜叉とか、全部好き。あとしんちゃんの歌も(スペイン語で)歌えます(笑)」
■プロフィール ジョルディ・サンチェス(Jordi Sánchez) 1994年11月11日生まれ、スペイン出身。バダロナ(スペイン)、CDマスノウ(スペイン)、バダロナ(スペイン)、ビラサル・ダ・マル(スペイン)、AEプラット(スペイン)、バレンシアB(スペイン) 、CDヌマンシア(スペイン)、UDイビサ(スペイン)、CDヌマンシア(スペイン)、バレンシアB(スペイン)、CDヌマンシア(スペイン)、カステリョン(スペイン)UCMAムルシア(スペイン)、カステリョン(スペイン)、アルバセテ(スペイン)、ヴィジェフ・ウッチ(ポーランド)を経て、札幌に加入。190センチ86キロ。ポジションはFW。利き足は右。