ファイターズ
2024/07/18 17:00

上沢直之の連載インタビュー『うわっちのUSAレポート』vol.4 道スポ評論家・鶴岡慎也氏とのオンライン対談が実現!

パソコンの画面越しに上沢とグータッチする鶴岡氏=撮影・桜田史宏

日本ハム時代にバッテリー 久々の〝再会〟に大盛り上がり

 昨季まで日本ハムでプレーした上沢直之投手(30)の連載『北海道から世界へ うわっちのUSAレポート』第4回は、道新スポーツ評論家・鶴岡慎也氏(43)とのオンライン対談をお届けします。今月9日にメジャー出場の前提となる40人枠から外れ、現在はレッドソックス傘下の3Aウースターに所属している。シーズン途中に帰国し、日本球界に復帰する選択肢はあったのか―。鶴岡氏が日本ハム時代、共に戦った後輩右腕の本音に迫った。

NPB復帰の選択肢は… 「それはなかったですね」

鶴岡氏(以下鶴)「おつかれさま~。きょうはよろしくお願いします」

上沢(以下上)「おつかれさまです~。よろしくお願いします!」

「大変な時期にすみません。こっち(日本)ではいろんな人から『上沢はどうなの?』と聞かれるんだけど、実際どうですか? メジャー40人枠を外れた時は、日本に帰ってくる選択は全くなかった?」

「なんか、それはなかったですね。仮にもしその選択をしたら、2度と帰ってこられない。今、苦しんでいるものがずっと続きそうな気がしました」

日本では先発一筋 難しかった中継ぎ調整

「悩みはそっちで解決してから」

「解決しないといけないなという感じはしています。今はちょっと自分の状態的には良くない(笑)。中継ぎをやることで少しずつズレていった感じです」

「準備の仕方だったり」

「日本時代に中継ぎでやったルーティンがなかったので。ブルペンで(肩を)つくれと言われて、1球目から思い切り投げるのがなかなか難しくて。適応しないと、とか言っているうちに、だんだんちょっとずつ崩れていった感じがあります。真っすぐが良くないので、他のボールもズレていく感じですかね」

やはり異なるボール メジャーと3Aでも違いが

「結局、ボール(MLB公式球)はどうですか」

「やっぱり滑りますよ。まっさらのボールが来ると結構、滑ります」

「球種でいったら、何に一番、影響が出ていますか」

「真っすぐは滑る感じがします。あと僕、メジャーに上がって思うのが、メジャーと3Aでボールが違う気がします。メジャーの方が滑らない。3Aの方が滑りますね」

5月にはついにメジャーのマウンドに立った

「あー、なるほど。そういう面でも全然、違うんですね。マイナーからスタートして、5月にはメジャーで2試合投げた。感慨深かったですか」

「やっぱり緊張しましたね。先発で見る景色と違うので。試合の途中にマウンドで行くっていうのはすごく慣れないので、緊張しましたね」

「日本の時もずっと先発だった。マイナーでの生活はメンタル的にもきつい」

「メジャー上がった後の方がきつかったですね。マイナーに落ちて、完全に中継ぎに切り替わってズレていった気がしますね」

5月に行われた本拠地ボストンでのジャイアンツ戦で、八回からメジャー初登板を果たした上沢(ゲッティ=共同)

 

当たり前が当たり前じゃない!? ブルペンでは球種も指示

「先発やりたいとか、意志は全然、通じない?」

「先発やりたいとかはないんですけど、日本時代にいい結果を残せたルーティンも先発のことしかなかった。遠投して試合に入るのが僕の中では、当たり前だったので。投げる球種とかも結構、言われる。これを投げられた方がもっといいとか、ブルペンでも球種を指示されたりすることが多いので」

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