奈良間大己 スタメン抜擢で2安打も、勝利の一丁締めは「スベったっすね」
■パ・リーグ13回戦 楽天2ー6日本ハム(7月17日、エスコンフィールド北海道)
気迫で奪い取ったスタメン 期待に応えたマルチ安打
日本ハムの奈良間大己内野手(24)が17日、楽天戦(エスコンフィールド北海道)に「8番・遊撃」で先発出場した。
前日16日の同戦では、一塁ヘッドスライディングで内野安打をもぎとり、サヨナラ勝利をお膳立て。ガッツあふれるプレーでこの日のスタメンを勝ち取り、4打数2安打と結果を残した。
新庄監督が前夜にスタメン起用を予告
前夜、新庄監督が自身のインスタグラムで奈良間のプレーを称賛し「明日はこの勢いでスタメンで暴れてもらいます」と投稿。思わぬ形で6月30日のソフトバンク戦以来となる先発起用を予告された。
「浅間さんからお風呂で聞いて、左ピッチャーだったので予想はできていたんですけど。自分のやるべきことをやろうと思っていたので、それができて良かったです」。試合前には早出で守備練習を行い、万全の準備で臨んだ。
貫き通した積極性 今季3度目の複数安打
「きのうの1本が自分の中では効いていますね」と、積極的にバットを振った。二回2死一塁で回ってきた第1打席は、ヘルメットを飛ばしながら右前打。五回先頭で迎えた第2打席も右前へはじき返し、今季3度目の複数安打をマークした。
恒例となった声出しでまさかの…
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守備でも落ち着いたプレーを見せ、チームの勝利に貢献。本拠地恒例の〝勝利の儀式〟では、甲高い声を張り上げた。
前日16日はヒーローの田宮が発声役を務める予定だったが、「行って」とマイクが回ってきた。無難にこなしたが、2日連続となったこの日はちょっとテンパった。「(林)ヘッドに言ってくれと言われたんですけど、きょうは言うことなかったので…。スベったっすね」
元気いっぱいスタートも後半は微妙な空気に
いつも通り「お疲れさまでーーす」と元気いっぱいにスタートし「金村、ナイスピッチャーでした! けど、バテていたのでちょっと走り込みをさせておきまーーす」。仲の良い同学年右腕をイジったが、球場が微妙な空気に包まれ「あ、スベった」と苦笑い。そのシーンがテレビ中継で流れ「スベったの聞こえていたんですか? 選手は反響で聞こえないんですよ~」と照れくさそうだった。
うれしい悩みは好調の証し!
プロ2年目の今季は、守備固めなど途中出場が続いている。スタメンの機会は決して多くないが、明るいキャラクターで、新庄監督と林ヘッドから一丁締めの音頭を任されている。
「常にネタを探しつつ、やっていきます」。チームが勝てば勝つほど、奈良間のうれしい悩みが増えそうだ。