【一問一答】新加入の韓国人DFパクミンギュ 「札幌の助けになりたい」
■7月18日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
新加入の韓国人DFパクミンギュ(28)が18日、北海道コンサドーレ札幌のトレーニングに合流した。練習終了後に報道陣の取材に応じた。一問一答は以下の通り。
―(報道陣に向かって日本語で)
「こんにちは」
―きょうチームに合流。初日の練習を終えての率直な感想は
「チームメートが温かく迎えてくれましたし、何よりも環境、練習場の芝生がすごく良くて、びっくりしました」
―今までやってきたチームとは環境がだいぶ違うか
「僕が思うには、日本の方が芝生の状態はすごく良いんじゃないかなと思います」
―韓国以外でプレーするのは初めてか
「世代別代表以外では、チームでプレーするのは初めてです」
―自身初の国外挑戦への意気込みは
「自分はすごく若いという年でもないんですけど、札幌が僕を欲しがってくれて、オファーを出してくれたことはすごく感謝しています。だからその分、札幌に恩返ししたい、札幌の助けになりたいと思っています」
―恩返ししたいということだが、厳しい状況にある札幌で、自身が力を入れたいところは
「札幌の試合を見ても、全然できていないとは思わなかったです。ただもう少しのところが足りないなというのは感じていました。その中で自分のストロングポイントとして、守備の面と運動量があるので、守備もそうだし、攻撃面でも自分の運動量を生かして、チームの助けになっていきたいと思っています」
―札幌のサッカーで魅力を感じている部分は
「3バックの両サイドが攻撃参加したり、WB(ウイングバック)が高い位置で攻撃参加したりという、そういう攻撃的なサッカーが魅力だと思いました」
―攻撃面に自信があるか
「サイドからの攻撃も(チーム戦術の)一つだと思うので、クロスであったり、味方とワンツーをしてもっと深くに入って行ったりと、そういうプレーをしていきたいと思います」
―初の国外生活。不安なところと楽しみにしているところは
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
「期待することといえば、自分が中学生で初めて日本に来た時、街のきれいさであったり、人の優しさを感じたので、そういうところを感じ取りたい。逆に不安なところはやっぱり言葉の面。早く意思疎通を図れるようにやっていきたいとは思っていますけど、言葉の面がちょっと今は不安に感じています」
―冒頭で上手にあいさつしていた。日本語の勉強はしているのか
「勉強はしてますし、あいさつもそうですけど、ひらがなとカタカナを。漢字はちょっと難しいですけど。日常でよく使うあいさつなどの言葉は少しずつやっていっています」
―TVカメラに向かって、あらためてサポーターへの自己紹介を
「(日本語で)こんにちは、私はパクミンギュです。よろしくお願いします」
―加入時のコメントで「私が北海道コンサドーレ札幌というチームを知ったきっかけがソンユンさん(元札幌GK具聖潤)」と語っていたが、どういうアドバイスを受けたか
「自分が日本に移籍することになった時、ソンユンさんが『ウェルカム・トゥ・ジャパン』というようなことを言ってくれて。初の国外クラブが札幌ということで、ソンユンさんから良いクラブだし、良いコーチングスタッフだし、良い選手、スタッフもいて、環境的にもすごくいいというアドバイスをしてくれました」
―具聖潤とはもともと親交があったのか
「5年前くらいからですね」
―札幌には同じ韓国出身のFW金健熙がいる。面識はあったか
「ゴニ(金健熙)とは中学生ぐらいの時からですね」
―同じチームで戦えるのは楽しみか
「韓国人が僕1人ではないという心強さもあります。一緒に試合に出たいです」
―先日まで母国で兵役に就いていたが、現在のコンディションは
「コンディションは良いですが、試合からはちょっと離れていたので、そういう意味では70%ぐらいという感じです。来週はオフもあるので、そこでもう少し上げていって、チームに合流したいという思いはあります」
―結婚はしているか
「2週間ぐらい前に入籍しました」
―夫人は今回、一緒に来ているか
「まだです。自分がもう少し(日本の)生活に慣れてからとは思っていますけど、今すぐという感じではないですね」
―札幌に来ることを決めたのと、入籍はどちらが早かったか
「結婚の方が早かったです。(札幌に来ることを夫人は)自分よりもうれしがっていました(笑)。奥さんは日本のことがすごく好きです。韓国よりもスタジアムに来るお客さん、サポーターの数も多いので、そういうところも期待しています」
―具聖潤や金健熙が札幌でプレーしている試合を見たことはあったか
「ハイライトみたいなものは見ていましたが、(札幌加入が)決まってからは、どういう戦術なのか理解を深めるためにも見ていました」
―洪明甫監督が韓国代表の監督に就任。代表チームが新たなスタートを切るが、代表への意識は
「どこの国の選手でも、自分の国の代表というのは目標としているところだと思います。こうやって自分が国外に出て、国外のサッカーを学んだり、選手と対戦したりして、自分をワンランクレベルアップさせていけば、それが代表にもつながっていくのではないかという思いはあります。現役を引退するまでに代表に入るというのは目標、夢です」
―北海道に来るのは初めてか。北海道のイメージは
「暮らし良い雰囲気。きのう、ジンギスカンを食べて、おいしかったです」
―チームメート、サポーターからは何と呼んでほしいか
「ミンギュです」
■プロフィール パクミンギュ 1995年8月10日、韓国生まれ。2017年にFCソウルでプロキャリアをスタートさせ、19年途中の大田ハナシチズンへの期限付き移籍を経て20年に水原FCへ加入。翌21年には釜山アイパークに期限付き移籍。23年からは兵役に伴い金泉尚武FCでプレーしていた。世代別代表では計15試合に出場。A代表では現在まで出場なし。177センチ、67キロ。ポジションはDF。利き足は左。