コンサドーレ
2024/07/19 21:15

札幌の新背番号9 FWジョルディ・サンチェスが浦和戦でJデビューへ「得点を取るために全力を出す」

20日の敵地・浦和戦でメンバー入りが濃厚となったFWサンチェス=撮影・工藤友揮

■7月19日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場

指揮官がメンバー帯同を明言

 北海道コンサドーレ札幌は20日のアウェー浦和戦(埼玉、午後7時キックオフ)に向けて11対11やセットプレーなどで最終調整し、練習終了後には遠征メンバーが敵地へと向かった。練習後の囲み取材でミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)は新加入FWジョルディ・サンチェス(29)の遠征メンバー入りを明言。得点力不足解消の鍵を握る新たな背番号9が、アウェーの舞台で第一歩を踏み出す。また、今月6日のアウェー鹿島戦で右ハムストリングを痛めていたMF小林祐希(32)が全体練習に部分合流した。

「自信もいつも通り」

 今月13日に北の大地に降り立ってから1週間。期待の大型FWが早くもJリーグデビューを飾る可能性が浮上した。指揮官が浦和戦での18人のメンバー入りを明言したことを受けて、「非常にうれしいです。(活躍する)自信もいつも通り持っています」と笑顔で語るなど、臨戦態勢は既に万端だ。

神戸戦も出たかった

 「この間、ドームで試合をスタンドから見ましたが、(チームに)何も影響も与えることができなかったのがストレスで、試合に出たかったです。今回のメンバーに入って、もしチャンスがあれば自信を持って、そのチャンスをしっかりとつかんで、チームのために頑張りたいです。神戸戦は引き分けでしたが、あと1点取れていれば。(浦和戦で)私がその1点を決められたら、チームも勝利できると思うので、それができるように頑張ります」と、札幌のユニホームを着てピッチに足を踏み入れる瞬間を、今や遅しと待ち望んでいる。

マッチアップした岡村「すごく献身的。期待できる」

 今週は11対11の実戦形式のトレーニングを2日間実施。合流間もないこともあって連係面ではまだ万全とは言えないものの、両日共にゴールを決めるなど、その実力の片りんを見せている。サンチェスとマッチアップしたDF岡村大八(27)は「コンディションはまだまだ上がっていないと思いますけど、その中でも随所に良いプレーが出ていました。ポストプレータイプなのかなと最初は思いましたけど、守備もすごく献身的にやってくれると感じました。ヘディングの技術のところはまだ分からなくて、もっと見てみたいですけど、190センチありますし、体もしっかりしているので期待できる選手かなと思います」と、チームメートも新戦力ストライカーに大きな期待を寄せている。

背番号9の系譜を継ぐ

 浦和戦で出場機会があれば公式戦初見参となる。「サポーターが喜ぶようなパフォーマンスをしたい。ストライカーとして、それは得点を取ることだと思うので、出場時間がどのくらいになるかは分からないですけど、ピッチの上にいる間は得点を取るために全力を出したいですし、ハイプレスなどで守備をしてチームメートのために頑張りますので、応援をよろしくお願いします」。バルデス、エメルソン、ウィル、都倉賢など、幾多の名ストライカーたちが背負ってきた札幌の背番号9。その系譜に新たに名を刻むサンチェスが、先人たちに負けない伝説の数々を埼玉の地からスタートさせる。

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