高校野球
2024/07/20 13:10

【プレーバック】南北海道大会準決勝 立命館慶祥6-3札幌光星(7月20日、エスコンフィールド北海道)

甲子園のかかる秋夏通じて初優勝に王手をかけた立命館慶祥ナイン=撮影・桜田史宏

 

 立命館慶祥が勝てば初の甲子園王手、札幌光星が勝てば準優勝した2006年以来18年ぶりの決勝。立命館慶祥はエース・浅見倖成投手(3年)が今季初先発。札幌光星は札幌支部から5試合全て完投してきたエース粕谷脩真投手(3年)が先発のマウンドに上がった。

 試合が動いたのは三回。2イニング連続で3者凡退に打ち取られていた札幌光星は、先頭の7番・高橋海翔一塁手(3年)がチーム初安打。さらに盗塁、四球と犠打で1死二、三塁と好機を広げると、1番・柳沼廉中堅手(3年)の遊ゴロの間に三走が生還。欲しかった先制点を奪った。

 直後の四回、立命館慶祥もすぐに反撃した。2つの四球を選び2死一、二塁から9番・徳永漣遊撃手(3年)が左翼線深くへ同点二塁打を放ち、試合を振り出しに戻した。

 その裏の札幌光星は、先頭の3番・熊部有真右翼手(3年)が四球で出塁すると、犠打で二進。ここで5番・片倉諒真左翼手(2年)が左前へ勝ち越し打。再び1点をリードした。

 立命館慶祥は五回2死満塁のピンチで、2番手の久松篤生投手(2年)をマウンドへ。一ゴロに打ち取り、追加点を許さなかった。

 終盤の八回、札幌光星の粕谷は2つの四死球と自身の犠打エラーで無死満塁。犠飛で追いつかれるとその後も死球を出して無念の降板。2番手の太田橙冶投手(3年)が春季札幌支部予選以来の登板となったが、3者連続押し出し四死球で3失点して降板。さらに3番手の藤野夏暉投手(3年)も犠飛で1点を失い、4点差。立命館慶祥が、一気に優位に立った。

 札幌光星も最後まで諦めない。九回1死から3者連続四死球で満塁にすると、1番・柳沼の一ゴロで1点を返したが、反撃はここまで。

 立命館慶祥が6-3で勝利して、甲子園のかかる秋夏通じて初優勝へ王手をかけた。


昨秋から監督に復帰した立命館慶祥の滝本圭史監督(43)
「うちの野球部は、横山前監督がゼロからつくってきたチーム。教え子の自分と後輩たちとで、横山監督に習ってきた野球をしっかり出し切る。勝ち負けは別にして、しっかり出し切る。保護者にもいろんなところでサポートしてもらってますので、明日は選手、保護者、スタッフ、一丸となってぶつかっていきたい」

■1点ビハインドの五回2死満塁で2番手で救援して、ピンチを切り抜けた立命館慶祥の久松篤生投手(2年)
「浅見さんからは『頼むぞ』って声を掛けられました。ピンチの場面の時はゾーンで押せてアウトが取れて良かった。明日もとにかく抑えてやる気持ち」

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい