【オールスター特別企画】田中正義&河野竜生 リリーフ対談でたっぷり語り合う マル秘エピソードも公開!?
ブルペンを支える両腕 息ぴったりのトークバトル
「マイナビオールスターゲーム2024」(23日=エスコンフィールド北海道、24日=神宮球場)のファン投票選出を記念して、日本ハムのリリーフ陣を支える田中正義投手(30)と河野竜生投手(26)の対談が実現した。本拠地・エスコンフィールド北海道のロッカーが近く、話す機会も多いという両投手。『オールスター』、『ブルペン陣』、『2人の関係性』の3テーマについて、さっくばらんに語り合った。
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まずはファン投票で選出されたオールスターについて!
―今年のオールスターは、エスコンで第1戦が開催。河野投手が中継ぎ、田中正投手が抑え部門でファン投票選出されました
田中正(以下田)「本当にありがたいという言葉に尽きるというか…。北海道のファンの皆さんの温かさは去年から感じていますし、そのおかげで(心が)折れそうな時もなんとか保てている。感謝に尽きるという感じですね。昨年は監督推薦、今回ファン投票で選んでもらって、うれしさは倍増です」
河野(以下河)「多くの人が投票してくれているので、そこはありがたいなと思います。エスコンで開催されるということで、自分としてもそういう経験はなかなかないと思うので、楽しみたいなと思います。できれば投票してくれた皆さんのために、良いプレーを見せられればいいのかなと思います」
他球団の選手とのコラボは楽しみの一つ
―他球団で話をしてみたい選手はいますか
田「(中日)高橋宏斗選手のスプリットは本当すごいと思うので、もし機会があれば話してみたいです」
河「人見知りはすると思いますけど、ここ最近、コミュニケーションを取る方ではあるかなと思うので。いろんな人に話を聞きたいなと思っています」
忘れられない球宴に 道具にもこだわりが
―球宴仕様の道具は
田「メーカーの人がご厚意で作ってくれたので、これで頑張りたいです。ローリングスは結構、デザイン性が高くて。僕が絶対、選ばないようなデザイン(笑)。ローリングスは担当の人はおしゃれで、いつもお世話になっています」
河「ミズノのテーマは赤じゃないですかね。スパイクもこんな感じなので」
―特別な道具はうれしいもの
田「野球選手冥利(みょうり)に尽きるというか、プロ野球選手の特権ではあると思うので」
河「ずっと持っていて、子どもが大きくなったら自慢できる。この2024年に出場したというのが一生、残ると思うので、それはありがたいなと思います」
続いては仲良しブルペン陣について!
―ここからはシーズン前半戦を振り返って
河「きついっすね(笑)」
田「正直ね。本音をしゃべってしまうと…。まあ、僕個人としては苦しい3カ月半。苦しさが強い3カ月半ですね」
河「僕も良い時期もあったし、苦しんだ時期もあった。本当いろんな経験できたと思う。チームに貢献できたというより、迷惑をかけた方が自分の中では多いので、チーム状況にしても自分の成績でこうなっていると思う。なんとか巻き返したいなと思います」
会話のトーンを上げてくれる鉄腕
―ブルペン陣の雰囲気はどうですか
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田「やっぱり、前半戦ずっと勝っていた時はもちろん良かったですし、ミヤさん(宮西)とか池田が来てくれて、だいぶ」
河「それは感じますね。長く経験されていた方がブルペンに帰って来てくれて、だいぶ楽にというか、気持ち的にも楽になりました」
田「話題の中心に宮西さんは必ずいらっしゃってくれるので、全員、会話のトーンがワントーン上がるような」
河「テンション上げてくれますね。コミュニケーション取ってくれる」
誰もが待ち望んでいる金字塔
―その宮西投手は前人未到の400ホールドまで残り「4」です
田「(ホールド)シチュエーションになりそうだなっていう時はやっぱり」
河「僕ら、だいぶプレッシャーをかけていると思いますけど。あと何個、あと何個っていうのは、冗談混じりで言っています(笑)」
大きな重圧をはねのけたやまーん
―今月12日のソフトバンク戦では、後を受けた山本拓実投手が3球三振に仕留め、宮西投手にホールドが記録されました
河「あの時は、やまーんが一番きつかったんじゃないですか」
田「ホントに」
河「よく抑えてくれて」
田「言って良いのかな。投げ終わった時にずっとロッカーで手が震えていた。それくらい、やまーんは感じていたと思います」
河「400ホールド達成、見たいですね」
ワンチームを浸透させた生田目 でも今は…
―中継ぎ陣でムードメーカー的存在は
田「ピッチャーって個人個人が大事なポジションなので、あまりムードメーカーな人は多くない。そういう人って珍しい。どっちかというと、生田目はそっちの方。正直、ミヤさんが来たら、めっちゃ会話が増えるよね」
河「そうですね。(登板を)待っている時は基本的に試合展開を見ながら、ここはこうだな、ああだなって、そういう話をしますよね」
―〝ワンチーム〟が合言葉だと聞きました
田「あれはずっとオープン戦くらいから合言葉でやっていました」
河「言い始めたのは、ナバさんじゃないですか」
田「生田目か」
河「みんな使っていましたよ」
田「でも、もうそのブームは去りました(笑)」
河「なくなったっすね」
最後は、ベールに包まれている? 2人の関係性を深掘り
―勝利の方程式を担うお2人ですが、よく話をしますか
田「ロッカーが近いので、野球のことがほとんどですけど」
河「野球のことですね。ロッカーは福島を挟んで隣です」
田「グラウンドで練習中はそんな話さない。河野は本当、しっかり自分の時間を使って練習しているので」
河「練習中は基本あまり話さないですね。やること多いんで僕。準備が長いです」
田中正→河野 「変わらないルーティンと練習量」
―お互いすごいと思うところを褒め合ってください
田「僕の褒めるところはないと思うんですけど…(笑)。河野って1年間どんなことがあっても練習のルーティンと量が変わらなくて。僕はそこができないので、そこは本当にすごいと思っています。僕はできるふうに見せていますけど、疲れたらそれなりになっちゃう(笑)。ずっと何があっても一定の位置を保つ能力は、僕にはない能力なので本当にすごい」
河野→田中正 「精神力と切り替え」
河「うれしいです。正義さんはクローザーで、リリーフの中でも精神的に一番きついポジション。試合を終わらせる役割は、自分は経験したことがない。1試合、2試合ならまだしも1年通して30セーブだったり、そういうところまで投げ続けるのは精神的にすごいなって思います。肉体的な疲れはなんとかなるけれど、精神的な疲れはなかなか戻ってこない。切り替えだったり、抑えても次の日がまた来る。そこの持って行き方はすごいなと思います」
リリーフ陣は一日一日が勝負
田「そこは投げさせてもらっている監督、コーチにまずは感謝しないといけない。先を見たらきつくなるので、いつも思っているのは、とにかくきょう一日、頑張ろう。あしたのことは分からないけど、とにかくきょう一日を死ぬ気で頑張ろうって気持ちで毎日やっています」
河「いやあ、すごいと思います」
田「中継ぎだからクローザーだからと比較できるものではない。それぞれ全員が全力でやっているので」
メリハリが魅力のクローザー 堅物…ではない
―最後に、相手の知られざる素顔を教えてください
河「移籍してきた時の印象は本当に野球だけというか、大まじめにやっている人だと思っていたんですけど、リラックスしたところを見た時に、同じ人間で良かったなと思いました(笑)。本当、最初は…」
田「堅物みたいな(笑)」
河「黙々とトレーニングだったり、1人でやっている。今も練習中、試合の時はそうやっていますけど、ロッカーでリラックスする時間はみんなでじゃれ合う時もありますし、そういう一面はあるのかなって思います。じゃれ合うというか、みんなでいろんな話をして盛り上がる。最初は本を読んだり、音楽を聴いたり、そういう印象を持っていました」
中継ぎ左腕は裏表のない家族思いのパパ
田「やばいやつじゃん。全員いるのにロッカーで(笑)。(河野の)意外な一面ですよね? 結構、河野は全部出しているよね」
河「ハハハハハ。出ていますね」
田「裏表はないですね。本当にこのまんま、見たまんま。2児のすばらしいパパです」
河「(笑)。パパキャラですか?」
田「川の字で寝ているって言っていい?」
河「はい。今4人で一緒に寝ていて」
田「同じ部屋で寝ているか気になったので聞いて、26歳じゃないですか。僕30なんで、すげえなって。4人で寝ているのはすてきだなって思います」
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