高校野球
2024/07/20 21:20

札幌日大高がエース小熊の完封劇で3年ぶり決勝進出 夏秋決勝5戦5敗という負の連鎖断ち切る【南北海道大会準決勝】

自身初の九回完封勝利を挙げた札幌日大高の小熊投手=撮影・桜田史宏

■全国高校野球選手権南北海道大会第5日(7月20日、エスコンフィールド北海道)
▽準決勝 北照0-1札幌日大高

九回まで投げての完封は初

 札幌日大高のエース左腕・小熊梓龍投手(3年)が北照打線を被安打4、9奪三振で九回まで投げた公式戦では初の完封劇。女房役の6番・高橋諒太捕手(3年)が、六回2死三塁から値千金の決勝中前打を放つと、守備でも3つの補殺で小熊投手を強力援護。少ないチャンスをものにした札幌日大高が1-0で北照を下して3年ぶりの決勝進出を果たした。

最後の空振り三振でガッツポーズ

 1点リードの九回、小熊は2死一、三塁の大ピンチをスライダーで空振り三振に打ち取ると、左手で大きく2度、ガッツポーズを繰り出した。普段はポーカーフェイスが信条だが「序盤から苦しくて、思うように試合を運べていなかったので、感情が出た」。北照の148キロ左腕・高橋幸佑投手(3年)とのプロ注目対決を制して、甲子園ロード最後の関門へと向かう切符をつかんだ。

最後の打者を三振に打ち取り、吠える札幌日大高の小熊

 

指揮官も「ひと皮むけてくれた」

 見ていて全く心配していなかった。森本琢朗監督(43)は「小熊が本当に良い投球をしてくれた。きょう覚醒してほしいなと、本当に思った。そんな雰囲気もあって、勝つなら1-0か2-1だなと思って送り出したけど、まさにそのピッチングをしてくれた。本当にひと皮むけてくれた」。最後まで継投は考えなかった。

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