清宮幸太郎 逆襲モードの今季初3安打 守備でダイビングキャッチも 前半戦の遅れ取り戻す
■パ・リーグ17回戦 日本ハム10ー2ロッテ(7月20日、ZOZOマリンスタジアム)
猛打賞で大勝に貢献 好投手を完全攻略
日本ハムの清宮幸太郎内野手(25)が20日、ZOZOマリンで行われたロッテ戦にスタメン出場し、今季初の3安打をマークした。種市篤暉投手(25)を攻略し、内容の伴った固め打ち。けがや不振で出遅れ、不本意なシーズンを送っていた主砲候補が反攻ののろしを上げた。
いずれも決め球のフォークを仕留めた
猛暑の中、集中力を研ぎ澄ませていた。二回1死一、二塁の第1打席。初球のフォークにアジャストし、中前にはじき返した。四回は追い込まれながらも、再びフォークを仕留め「うまくタイミングも取れていて、初球からしっかり合わせられているのはいいことかなと思います。そんなに初球から打っているつもりはなくて、さっき言われて気付いたぐらいだった」と自然体のスイングが奏功した。
好守備からリズム 的確な予測と準備でスーパーキャッチ
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一つポイントになったのは、一回の守備だ。角中の当たりは一、二塁間への強いゴロだったが、ダイビングキャッチして、素早くベースカバーのバーヘイゲンにトス。安打性の当たりをアウトにして、チームに流れを引き寄せた。
持ち味の打撃以外でも貢献し「ああいう打球はイメージできていた。打者が角中さんだし。いい準備ができていたかなと思います」と満足そうに表情を緩めた。
難しいシーズン 負傷で出遅れたプロ7年目
今年は、春季キャンプ直前の1月29日に左足関節の捻挫で離脱。1軍初昇格は4月19日だったが、打撃が振るわず、5月6日に登録抹消された。再昇格は交流戦中の6月11日。出場機会が限られる中、試行錯誤しながら戦っている。
意識的に取り組むハンドワークに確かな手応え
今、打撃は明確な課題を設定し、取り組んでいる。「ハンドワークを意識しています。手をうまく使うということ。パワーうんぬんではなく、動きの精度を意識しながら、トレーニングを含めてやれているかなと思います」。明るい兆しは見えてきている。
ここから本領発揮だ! 「ストロングフィニッシュしたい」
現在の打撃成績は打率.202の1本塁打。当然、低空飛行のままでは終われない。
「まだ8月、9月が残っていますし、オールスターも終わっていないので全然、巻き返せると思っています。最後はやっぱりストロングフィニッシュしたい。そこに向かって突き進みます」。もう、過去には戻れない。上位争いを続けるチームのためにも、清宮は強い決意を携え、バットを握る。