【一問一答】準決勝で敗れた旭川実業の152キロ右腕・田中稜真投手【北北海道大会準決勝】
■全国高校野球選手権北北海道大会第5日(7月22日、旭川スタルヒン)
▽準決勝 クラーク9-1旭川実業 ※延長十回タイブレーク
旭川実業の152キロ右腕・田中稜真投手(3年)がクラーク戦に先発。日本ハムなど4球団が注目する中、八回まで無失点も九回に同点に追い付かれると、タイブレークの延長十回にクラーク打線につかまり、9回0/3を投げ、7失点(自責4)で途中降板。チームも1-9で敗れた。OBでロッテの兄・楓基(20)も果たせなかった甲子園の夢はここで終わった。試合後の一問一答は以下の通り。
ー九回入るときに足がつっていた
「対策はすごくしてきました。どんなに対策をしても、高校野球というものは何が起こるか分からないし、やることは今まで通り、しっかりやってきた。仕方ないと言えば仕方なかった。両方のふくらはぎですね。投球練習で投げた途端につって、その後もなかなか収まらなくて、外野に行っても1歩目が全然動かなかったり、足が重くて」
ー暑さは影響したか
「涼しい中でやらせてもらったので、自分のベストパフォーマンスを出せる場だったと思います。調整も万全な状態で来たと思います」
ー最後、涙があふれた
「出し切ったというのが、やっぱり一番最初にありますし、申し訳ない気持ちが込み上げてきて。周りのチームメートが泣いてるのを見て、そこで少し実感が出てきたかなって。負けた瞬間というのは実感湧かなくて、帰って反省して、また次の大会に、って思えていたんですけど、本当にこれが最後だったんだ、って改めて気づいた」
ー九回に浴びた同点打
「真っすぐです。あそこは、アドレナリンも相当で出ていたので、感覚として覚えてないですし、自分の投げた一番の球がしっかり打ち返された」
ーストレートの質にこだわってきた
「悪くはなかったんじゃないですかね。いつもと少し違う投球をしながら、ストレートを生かすようにやってきて、入りも少し変えてみたり、工夫してきた中で、真っすぐで空振りが取れる球があったし、最後まで球威があまり落ちなかった。ストレートの質は少しずつ、良くなってきてるんですけど、まだまだですね」
ーロッテの兄から連絡は
「昨日電話をしても一言だけですけど『頑張れよ』って。一言で終わりました」
ー兄弟で目指しに来た甲子園に出ることは叶わなかった
「本当に支えてくれた人に申し訳ない。家族にも、甲子園に連れて行けなくて本当に申し訳ないんですけど、次のステージで、上の舞台で甲子園で投げてるところを見せたい」
ー同点に追い付かれた後の九回2死満塁での打席は、中飛だった