冬季スポーツ
大倉山ジャンプ台をデュアル化 2030札幌五輪概要案を公表
札幌市の秋元克広市長(65)=写真=は29日、市が招致を目指す2030年冬季五輪に関して、新たな大会概要案を公表した。秋元市長は「持続可能な街づくりを進めるために、招致に向けた取り組みを進めていきたい」と話し、年明けに市民との対話を開始。3月には道民1万人以上を対象とした郵送アンケートによる意向調査を行う方針。
東京夏季五輪での反省などを踏まえ、2年前に公表した案から、既存施設を改修し、使用することで予算を大幅に圧縮する。施設整備約800億円中、札幌市の負担は450億円。内訳は月寒体育館の立て替え365億円や、札幌・宮の森ジャンプ競技場を大倉山に移してデュアル化する78億円など13施設を整備。屋外会場の観客席は、各会場3~4000席を全て仮設で設置し、開催後は撤去する方針だ。
ライバルはカナダ・バンクーバーやスペイン・バルセロナ周辺など。市によると、札幌市を含む各都市は、国際オリンピック委員会との対話ステージは現在、第1段階にあり、第2ステージに1都市しか進まなかった場合、事実上の内定となる。早ければ来年秋には開催都市が決定する見込みだ。