万波中正が2年連続の球宴出場 不発もエスコン開催は「うれしかったし、楽しかった」
■オールスター第1戦 全セ11-6全パ(7月23日、エスコンフィールド北海道)
柵越えにあと一歩も3安打 イベントにも全力参加
エスコンでの初球宴は充実した一日となった―。日本ハムの万波中正外野手(24)が全パの「4番・中堅」で先発出場し、左翼フェンス直撃の二塁打を含む3安打をマークした。
本拠地のファンに本塁打を見せられず「そこは悔しい」と唯一の心残りはあるが、試合前にはブルーカーペットや本塁打競争にも参加するなど、エスコンでのお祭りは満喫できたようだ。
確信歩きも打球はフェンス直撃
ど派手な花火は打ち上げられなかった。三回の第2打席、万波は全セの2番手・山崎伊(巨人)と対峙(たいじ)すると、2球連続でスローカーブを投じられた。「オールスターって感じだな」という配球にフルスイングで応える。3球目も放たれたスローカーブをすくい上げると〝確信歩き〟。しかし、遅球が影響したのか、打球は左翼フェンスを越えなかった。
誰よりも強いホームランへのこだわり
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「完全に行ったと思っちゃいましたね」と頭をかいた。エスコンでの球宴で3安打を重ねたが、快音の数よりも大きな一発にこだわっていた。
「ホームラン打ちたかったなという思いが強くて、本拠地開催なのでファイターズの選手で1本打てたらいいなと僕は思っていた。みんな交代していく中、僕だけ最後まで出させてもらったので、ホームランを打ちたかった思いが強いですね」
ファンの熱量を感じられたブルーカーペット
それでも本拠地での球宴は楽しさ満載だった。私服でファンの前を練り歩くブルーカーペットでは、シンプルな服装で登場。ハイタッチやサインなど、ファンとも近い距離感で接することができた。
「あそこまでの距離感でファンの方と触れ合う機会はめったにない。応援してくれる方の熱量をあれだけ近くで感じられて貴重な機会でした」
雪辱を誓ったHR競争 「また出たいな」
そして試合前の本塁打競争にも登場。2分間で3本放ったが、5本を記録していた岡本和(巨人)に敗れた。
「力まないの無理なんですけど、なんかあらためて、ああいうところでいっぱい打つの難しいんだなと思いました。練習だったらあれだけの数を打ったら、3本しか入らないのは、ほぼないことなので、緊張もしましたし、いろんな力みもありましたし、他とは違う緊張感があって。それはそれで楽しめました。また出たいなと思います」とリベンジを誓った。
新庄の信条に感服 「考えること、すごいな」
万波はエスコン1周年ユニホームを着用した。「(新庄監督の)考えること、すごいな」と、あらためて〝プロデュース力〟に感服した。エスコン初球宴という節目の一日、これまでにない盛り上がりを間近で感じることができた。
ファンの声援に感激 さらなる飛躍へ気持ち新た
「たくさんの方が僕のタオルだったり、ユニホームを持って応援してくれて、本当にうれしかったし、楽しかったです。エスコンで初めてのオールスターで選んでもらって出場できたのがうれしかったですし、それを現地に来て、肌で感じて、よりそういう思いが強くなりました」。いつかエスコンで球宴弾を放つためにも、トッププレーヤーであり続ける。