新庄ビッグボス ファンフェスにカウンタックで降臨「帰ってきました!」
ビッグボス、帰還―。日本ハムは30日、札幌ドームでのファンフェスティバルを「FIGHTERS NIGHT」と題し、初のナイターで開催した。選手たちがゲームやイベントで奮闘する中、ビッグボス・新庄剛志監督(49)は予告していた通り、ド派手な演出で登場。日本ハムの一員としては現役を引退した2006年以来、実に年ぶりに本拠地へ戻り、集結した1万8215人のF党を喜ばせた。
「15年ぶりに北海道に帰ってきました!」。午後7時53分、ビッグボスは叫んだ。「FIGHTERS NIGHT」のテーマに一番ふさわしい男が、札幌ドームに降臨した。
ファイターズガールによるショーが終わると、大音量の警告音とともに大型ビジョンに「ATTENTION」の文字が点滅。その後、「SHINJO is BACK」の文字が出現し、球場の雰囲気は一気にヒートアップした。
球場の左翼フェンス側から「雪をイメージした」という真っ白なランボルギーニのカウンタックが登場。公認の応援歌であるHARTYの「%1」を背にビッグボス自ら運転し、球場中央へ。シザードア全開で注目を一身に集めた。
「暴れてもいいですか? 感動させてもいいですか? 泣き笑いさせてもいいですか? 来年から僕がかじを取り、かわいい選手たちと長い船旅に出ます。北海道の皆さん、日本中の皆さん、かわいい選手たちと一緒に船に乗ってくれますか?! 世界一のチームになれるように、目いっぱい楽しみます! きょうはありがとう!」
一瞬の出番で最大級の衝撃を与えた。まさにビッグボスの“単独ライブ”。わずかな時間だったが、1万8000人を超えるファンは熱狂した。新庄監督は「楽しかったー! よし、いいパフォーマンスできたっていう思いしかない」と満足した表情を浮かべた。
日本ハムのみならず、プロ野球人気を復活させることが使命だ。「これを他のチームも何か違う形で考えてもらって、やっていって、各地域のファンが増え、プロ野球が盛り上がって」と、新庄日本ハムが先導して他11球団のチームを巻き込んでいく。
「『プロ野球、盛り上がってない? ちょっと行こうや、行こうや』って。全部12球団満員になるぐらいの野球にしてほしい」。夢の全国満員御礼へ、ビッグボスがかじを取る。
「戦力は2軍の選手と思っている」
イチからチームを築いていくつもりだ。新庄監督は、全選手が横一線ということを監督就任当初から常々口にしている。この日も「戦力は2軍の選手と思っている。2軍の選手を育て上げて、補強もそんなにせずに、僕のアドバイスや行動やトークでどんだけ変わるかっていうのは、ものすごい楽しみ」と思いを巡らせた。
この日初めて全選手と顔を合わせることができた。あいさつしたが「グダグダだった」という。「俺、何を言ってるんだろう?って。うれしかったんでしょうね、全員の選手と顔を合わせたことに対して」とうれしさを隠せずにいた。