【郡司裕也の初オールスターに密着!④】初安打&初打点を祝して? 慶大時代から温めていた渾身の回文を披露
■オールスター第2戦 全パ16ー10全セ(7月24日、明治神宮球場)
ついに出た!オールスター初安打!
「マイナビオールスターゲーム2024」に初出場した日本ハムの郡司裕也捕手(26)を、道新スポーツ取材班が完全密着する企画は今回がラストです。慶大時代の思い出が詰まった〝庭〟神宮球場で行われた第2戦は、七回2死走者なしの場面で代打登場。阪神・桐敷の投じた3球目を中前へはじき返し、球宴初安打を放った。
第1戦はスタメンで3打数ノーヒット 喜びひとしお
前日23日の第1戦は「6番・三塁」でスタメン起用されたが、3打数無安打だった。待望の一打が飛び出し、一塁ベース上で両手を叩いてピョンピョン跳ねた。
「いやあ、めっちゃ楽しかったです。安心しましたよ。きょうはあまりホームランは狙わず、コンパクトに」
勢いに乗って八回にはタイムリー 会心の郡司節が!
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これだけでは終わらない。八回2死一、二塁で迎えた第2打席は、ヤクルト・大西の初球を左前へ。適時打となり、オールスター初打点を挙げた。その際、球団を通して出したコメントは「神宮郡司。逆から読んでも、じんぐうぐんじ」。実はこの回文、慶大時代から、ひそかに温めていたものだった。初出場となった真夏の祭典で、ここぞとばかりに初解禁した。
「大学時代から知っていましたよ。あんまり有名な回文ではないので、僕から言っちゃおうかと思って。僕が発見したものです(笑)」
プレー以外でも大活躍 持ち前のコミュ力も駆使
途中出場ながら2安打1打点で、全パの勝利に貢献した。試合後の場内一周では、公式動画サブスクリプションサービス「FIGHTERS MIRU」のカメラを手にしていた。「広報活動もやらされています」。チームメートを撮影しながら、グラウンドを練り歩いた。
オールスター初選出となった郡司にとって、濃密な2日間だった。持ち前のコミュニケーション能力を発揮。パ・リーグ出場選手ほぼ全員と会話を交わした。
「本当いろんな人と話せました。バッティングの話も、やばいバッターたちとできました。やっぱりホームラン競争とか見ていると、上には上がいるなと、あらためて。スターたちなんだなって感じました」
悔しくも誇らしい同級生のMVP
一流の選手から刺激を受け、同学年の活躍に闘争心を燃やした。同じ1997年度生まれのロッテ・佐藤都志也が6打数5安打2打点でMVPを獲得した。
「すごいっすね。同級生の野手、あまり目立ったヤツがいないので、悔しいですね~。来年また出られるように頑張ります」
あの衝撃がよみがえる! 「HAKAIOH 30」
この日は、少し遊び心を持っていた。今年5月にエスコンで〝カメラ破壊弾〟を放ったこともあり、「HAKAIOH 30」と書かれたアームスリーブを使用。試合前に着用している写真が球団SNSに投稿され〝破壊王〟がプチバズリしていた。
「あまり公にはしないようにしているんですけど、名古屋のメーカーが遊び心で作ってくれました。自分から言うつもりではなかったんですけど。ハッハッハッ」
これにて2日間の密着終了! 戦いの舞台は再びリーグ戦へ
大舞台で爪痕を残し、26日からはシーズン後半戦がスタートする。
「締めですか。きょうの2安打を弾みにして、後半戦、ファイターズを引っ張っていけるよう頑張ります!」
読者の皆さま、最後までお読みいただき、ありがとうございます。そして郡司選手、ご協力を感謝いたします!