約束果たし監督として甲子園初出場決めた 札幌日大高・森本監督&白樺・亀田監督が共闘誓う
南北代表校が道庁を表敬訪問
8月7日に開幕する全国高校野球選手権(阪神甲子園球場)に初出場する南北海道代表の札幌日大高と、9年ぶり4度目出場の北北海道代表の白樺が25日、道庁を表敬訪問した。白樺の亀田直紀監督(37)と札幌日大高の森本琢朗監督(43)は、ともに監督としては初出場。南北とも監督が初陣なのは、東海大四(現・東海大札幌高)と武修館が出場した2014年以来10年ぶり。ここ数年は、夏の大会直前に練習試合を行う間柄で、2人は1年前にある約束を交わしていた。
大会前の練習試合は2-1
道庁で〝甲子園監督〟として、約1カ月ぶりの再会を果たした。夏は南北に地区が分かれているため、2チームは夏の大会前に練習試合を行った。結果は2-1で札幌日大高が勝利。白樺の亀田監督は「練習試合が終わってすぐLINEして、お礼と一緒に行けたらいいねって話をしていた。すごくいい試合だったので、お互いチャンスあると思っていた。実現できて非常にうれしいです。僕はすごくよくしてもらってますので」と、がっちりと握手を交わした。
実は最初に約束したのは1年前
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実は2人が最初に約束を交わしたのは、昨夏の南・北北海道大会期間中。札幌日大高の森本監督によると、互いにエスコンフィールドで行われる準決勝進出を決めた際「一緒に甲子園に行けたら」と約束を交わしていたという。白樺優勝の2日前に初優勝を決めていた札幌日大高の森本監督は、亀田監督からの優勝の連絡に「『良かった。一緒に行ける』と思っていた。年齢も近いし、仲のいい監督の1人なので、非常にうれしい」。1年越しの約束を実現することができて、素直に喜んだ。
甲子園で北海道南北対決「やってみたい」
恩師の再現だ。亀田監督の鵡川時代の監督、故・佐藤茂富さんは、砂川北監督時代の1994年夏の甲子園大会で初勝利。2回戦で共に1回戦を突破した北海と最初で最後の〝南北対決〟を果たした。組み合わせ抽選では、1回戦では当たらないことになっているが、共に勝ち上がれば対戦する可能性は十分ある。「それもなんかやってみたいですよね」と夢は膨らむ。
偉大な日大同期からプレゼント
森本監督は日大の同期からプレゼントをもらった。優勝後、ロッテの村田修一打撃コーチ(43)から、甲子園には間に合うようにミズノ社製の金属バット6本の提供があった。卒業して20年以上たっても続く絆の強さに感謝しながら「一戦一戦、これまで戦ってきた、やるべきことをしっかりやっていきたい」と初陣快進撃へ向け準備を進める。白樺は31日、札幌日大は7月1日に大阪入りし、5年ぶりに行われる2日の甲子園練習に臨む。