コンサドーレ
2024/07/29 12:30

《こぼれ球》もう1人の戦線復帰

 

 20日の浦和戦では、北海道コンサドーレ札幌のMF宮澤裕樹(35)、GK児玉潤(26)、MF近藤友喜(23)の3選手がケガから復帰してメンバー入りを果たしたが、実はもう1人〝戦線復帰〟を果たした人がいる。新外国人FWジョルディ・サンチェス(29)の通訳として久しぶりにチームの遠征に帯同したハリー・ビッソル通訳(40)だ。

 ハリー通訳がアウェー遠征に帯同したのは、昨季まで在籍していたFWミラン・トゥチッチ(27)がメンバー入りした昨年10月21日のアウェー横浜M戦以来、実に9カ月ぶり。久しぶりの遠征となったが、17年にFWジェイ(42)の通訳として札幌に加入して以来、長く経験を積んできただけに、特に戸惑うことはなかったという。

 これまで遠征には帯同しても、スタッフの一員としてベンチに入ることはあまり無かったが、この試合では「たぶん2年ぶりぐらい」というベンチ入り。先に札幌が4点を先行しながらも、浦和の追い上げに遭って1点差に迫られる試合展開の中、選手たちが一致団結して戦う姿を、激闘の最前線で目の当たりにした。「後半はバタバタしてましたけど、(ベンチにいた)選手たちがみんなチームを応援していて、すごく熱くなっていて。勝った後にみんなで喜んでホテルに帰れたのがすごく楽しかったです」と、久しぶりに勝利を味わうことができた夜を笑顔で振り返っていた。

 ハリー通訳は今夏からサンチェスのほか、MFフランシス・カン(26)、FWアマドゥ・バカヨコ(28)の3人の通訳を担当することに。今季開幕時にはチームに英語圏の選手が在籍していなかったこともあり、コンサドーレの関連会社である「まちのミライ」の業務にあたっていた。「今年は仁木町のパークゴルフ場の管理をしているところで受け付けとかをやっていて。すごく平和な生活だったんですけど、いきなりピッチに戻って3人の担当に。うれしいけど、ゼロから100みたいになって。今までの通訳としてのいろんな経験があるので、3人を担当する残りのシーズンを楽しみにしています」。チームの浮沈を左右する3人の新外国人選手。彼らの日本での生活を支えるハリー通訳のこれからの奮闘を、陰ながら応援していきたい。

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