新加入FW白井陽斗が〝最激戦区〟のポジション争いに名乗り 練習試合は「遠慮せずにプレーできた」
初実戦でいきなり〝札幌初ゴール〟
J3琉球から今夏に北海道コンサドーレ札幌へ完全移籍加入したFW白井陽斗(24)が、27日に行われたBTOP北海道との練習試合(7〇0)の2本目に出場して30分間プレー。さっそく1得点をマークする上々の〝札幌デビュー〟を飾った。
チーム合流から約10日で結果
「個人的に久々の実戦形式で、初めてのチームでちょっと不安なところもありました」。今月16日に合流してから約10日で迎えた札幌初戦。やや不安混じりな心持ちだった白井の気持ちを和らげてくれたのは、先輩たちからの愛あるアドバイスだった。
先輩たちからの配慮で… 絶対にボール来ると信じて走った
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「(小林)祐希くんとか(長谷川)竜也くんが、自分らしさを出して思いっきりやっていいと言ってくれたので、遠慮せずにプレーできたかなと思います」。その言葉に気持ちが軽くなった白井は、左シャドーの位置から持ち前のスピードとドリブルを武器に何度もBTOP守備陣に脅威を与えた。
声を掛けた長谷川がラストパス
そして迎えた2本目18分、ついにその瞬間が訪れた。試合前に声を掛けてくれたというMF長谷川竜也(30)が、左サイドのゴールラインギリギリの位置で粘ってボールをキープし、ペナルティーエリア内に走り込んできた白井にパスを送る。先輩からのラストパスを受けた白井は、きっちりとゴールへと流し込み、チーム6得点目となる自身の〝札幌初ゴール〟をゲットした。
「(周囲の)レベルが高いというのも分かっているので、ペナルティーエリア、ゴール前に自分が入って行ったら、絶対にボールが来ると思っていたので、信じて走っていて良かった」と振り返る、チームメートとの〝信頼の絆〟によって生み出したゴールとなった。
さらにレベル上げて競争勝ち抜く
初実戦で早くも結果を出した白井だが、試合後には「30分という短い時間でしたけど、もっと出せた部分はあったので、反省してまた練習していきたい」と口にするなど、慢心になることは皆無。ここからさらにレベルアップし、試合メンバー入りへ競争を勝ち抜いていきたいところだ。
人見知りが解ければピッチ内でも
加入会見では自身の性格について「初めは人見知り」とコメント。札幌に来てからまだ日が浅いこともあり「あんまり自分からは(話し掛けに)行けてないですけど、先輩も若手もよくしゃべり掛けて来てくれるので、過ごしやすい。みんな優しいです」と感謝。人見知りでも「慣れてきたらおしゃべり」という白井がチームに馴染んでくれば、ピッチ内の連係もさらに高まっていくはずだ。
スピードと得点で認めてもらう
白井が狙うシャドーのポジションは、チームの中でも最激戦区と言える位置。勝ち抜くことは決して容易なことではないが、激しい競争の中に身を投じる覚悟はできている。「自分の武器であるスピードと得点で監督に認めてもらわないと、なかなか試合では使ってくれないと思うので、練習からまたそこを発揮していきたい」。2年半ぶりに戻ってきたJ1の舞台で、今度こそ輝きを放つため、背番号71が名乗りを上げる。