高校野球
2024/07/28 05:00

東海大札幌高野球部が新体制を発表 大脇監督から遠藤コーチへ監督交代

2015年4月1日、選抜甲子園決勝で指揮を執る大脇前監督

21年間の監督生活で日本ハムの伏見、今川ら5人のプロ選手輩出

 東海大札幌高野球部は7月27日付で大脇英徳監督(49)が東海大相模出身の遠藤愛義コーチ(39)に監督を交代したと発表した。大脇前監督は東海大四高OBで2004年から21年間に渡って指揮を執り、日本ハムの伏見寅威捕手(34)や今川優馬外野手(27)ら、5人のプロ野球選手を輩出してきた。今後も野球部に残り、大学との調整や3年生の進路に携わっていく方針だ。

後悔はなく次のステージへも意欲

 現役時代の高校、大学を含めて32年間袖を通してきた縦じまのユニホームを脱ぐ時がやってきた。解任ではなく辞任でもなく、自ら監督交代を決断した。大脇前監督は「後悔はないと思います」と清々しく言い切った。今夏は札幌支部代表決定戦で無念の敗退だった。「勝っていたとしても、こういうタイミングだったと思います。自分は3年生の進路だったり、同じ札幌キャンパス(大学)の野球部の高大連携など、野球部に残って、広い視点から関わっていく」。すっきりとした表情で、次のステージへの意欲を明かした。

東海大相模出身の遠藤新監督

 遠藤新監督は筋金入りの東海大系列の生え抜きだ。東海大相模出身で、進学した東海大では春秋4度の全国大会に出場。卒業後も母校の東海大相模、東海大菅生の指導者として5度の甲子園出場。16年からの東海大相模では、名将・門馬敬治監督(54、現創志学園監督)の下で学んだ。

選手に寄り添うことが一番大事

 東海大札幌高コーチとなる以前の2年前に大脇前監督からラブコール。「その頃からゆくゆくはっていう話をしていた」。昨春、コーチとして赴任。公式戦では部長としてベンチで大脇前監督を支えた。指導者はほかにも複数いるが「監督となると、東海大学のつながりを含めて遠藤が適任だったのかな。選手と指導者って一番何が大事かって、一緒にいること。監督として、言い過ぎたかなとか思っても、遠藤がしっかり一緒にいて、ケアしていることが多々あったので、安心している」。1年以上ともに指導する中で、人選に間違いがなかったことを確信した。

一番の思い出は甲子園の勝利や準優勝ではなく…

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