上川畑大悟 代打安打でチャンス拡大! 初選出の球宴は人見知り全開も「発見がありました」
■パ・リーグ13回戦 西武3ー1日本ハム(7月27日、エスコンフィールド北海道)
七回にピンチヒッター 出場5試合ぶりのヒット
日本ハムの上川畑大悟内野手(27)が27日、西武戦の七回に代打で途中出場し、7月16日以来の快音を響かせた。この夏、初めてオールスターに選出された職人肌が、バットと堅守でチームをもり立てる。
狙い通りの一打で清宮のタイムリーをアシスト
鮮やかな一振りで、反撃の機運を高めた。3点ビハインドの七回2死一塁。左腕・武内の初球ストレートを捉えると、打球は広く空いた一、二塁間を突破した。
「真っすぐ系を引っ張れたらと思っていて真っすぐが来た。打てて良かったです」と狙い澄ました一打で好機を広げ、次打者・清宮のタイムリーにつなげた。
源田に紅林、周東… 一流プレーヤーから多くを学んだ球宴
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夢舞台から大きなお土産を持ち帰った。初出場となった球宴では第1戦でマルチ安打をマークし、確かな爪痕を残した。シャイな性格のため、一流選手との競演に最後まで戸惑いを感じていたが、名手たちの動きをつぶさに観察することで、レベルアップのヒントを得た。
「人見知りなので、軽くしゃべったぐらいで気疲れしちゃいました(笑)。エスコンでは紅林のポジショニングを見て『ゲッツーでも、こんな深いところを守るの?』って思いましたし、源田さんや周東さんのバットを握らせてもらって、こういうタイプを使っているのか!って、いろいろな発見がありました」
他選手とのコミュニケーションについて「マジで世間話程度しかできなかった…」と少しの後悔を残しながらも、目と肌で覚えた感覚は忘れない。貴重で刺激的な経験を、長い野球人生の糧にする。
激しい二遊間の定位置争い
チームに戻った今は、激しいポジション争いのまっただ中にいる。新庄監督は後半戦もオーダーを固定することなく、時々刻々と変化する選手の状態を見極め、スタメンを決定している。
直近6試合は石井と奈良間が二遊間を務めており、上川畑はアピールが求められる立場にある。
胸に秘める闘志 心がける全力プレー
「起用に関してはコントロールできない部分。そこで自分のプレーを変えたらもったいない。チャンスで結果を出せればいいし、悪い結果もしっかり受け止めてやるだけ。自分ができることに集中して、やっていきたいと思います」
控えめな言葉の中にも闘志はにじみ出る。いぶし銀の輝きでファイターズの土台を支えてみせる。