道文教大附が22年Vの大商学園に0-4完敗 選手権に向けて巻き返し図る【インターハイサッカー女子】
■全国高校総合体育大会(7月30日、室蘭・リーフラスフットボールパークほか)
▽サッカー女子1回戦 大商学園(大阪)4-0道文教大附
道大谷室蘭も初戦敗退
3年連続出場の道文教大附は、2022年覇者・大商学園に完封負けした。3月のU-17トレーニングキャンプに招集されたメンバーが2人在籍し、優勝候補に挙げられる強豪相手にシュート1本に抑えられるなど攻守において圧倒された。全国トップクラスの実力を肌で感じたことを無駄にせず、年末の全日本高校女子選手権に向けて巻き返しを図る。また、北海道第2代表の道大谷室蘭は0-3でAICJ(広島)に敗れ、女子の北海道勢は初戦で姿を消した。
前半30分頃までは五分の戦いも
大商学園のシュート16本に対して、道文教大附は前半に放ったMF曽部妃加里主将(3年)による1本のみ。前半30分くらいまでは五分五分に戦えていたが、同35分に左サイドを崩されて先制点を許すと、何度も自陣を切り裂かれ、ゴールネットを揺らされた。
想定以上の強度に力負け 体感したトップレベルの基準は…
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
清野訓靖監督(44)は苦戦を想定内としていたが、「相手のプレッシャーが、感じたことがないぐらいの速さと強さがあった。中盤とディフェンスの強度をもうちょっと上げて、(ボールの)回収率を上げないと勝てないのがはっきり分かった。単純に力負けは否めない。冬に向けてという部分では、夏に良い基準を体感できた。トレーニングの強度を上げて、頑張りたい」と出直しを誓った。
シュートを選択できずに猛省
唯一の決定機は0-0の前半34分。チーム最長身、171センチの大型FW吉田有沙(3年)が敵陣左サイドでボールを奪取すると、斜めに入っていくドリブルからゴール前のFW成田咲蘭(3年)に左足でラストパス。しかし、相手GKに阻まれて先制点のチャンスを逃した。シュートの選択肢もあった吉田だったが、「(守備が)強かったです。ビビってシュートから逃げちゃった。打てば良かった」と猛省した。
チーム全体の底上げを
雪辱の舞台はまだ残されている。吉田は高校生活の最後となる選手権に向け、「交代してからの選手がうまく機能できていないのが課題。チーム全体で底上げして、チーム全体で勝てたら」。リベンジの思いを原動力に、再び厳しい練習を積み重ねる。