5試合ぶり先発出場の浅間大基 2ランスクイズ&マルチ安打「出たときにしっかり活躍できるように」
■パ・リーグ16回戦 オリックス2-9日本ハム(7月31日、エスコンフィールド北海道)
後半戦初スタメンで2安打2打点
きっちりと任務を遂行―。「1番・右翼」で先発した日本ハムの浅間大基外野手(28)が、六回に2ランスクイズを決めるなど、2安打2打点と躍動した。後半戦初のスタメン出場で結果を残し、首脳陣にアピール。浅間が存在感を示せば、定位置争いは激しくなり、チームの勢いも加速するはずだ。
絶妙スクイズを三塁前へ
「悔しいです。打ちたかったです」と本音を覗かせたのは、1死二、三塁で迎えた六回の第4打席だ。カウント3-1からオリックス・富山のツーシームを三塁前に転がし、二走の奈良間も一気に生還した。
横浜高時代の練習が生きた 「小倉さん、渡辺さんに感謝したい」
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「(サインが)ここで出るか、となりましたけど」と苦笑いしたが「2ラン(スクイズ)、決まりそうなら三塁かな」と正確無比なバントを披露。横浜高時代、徹底的に叩き込まれたという2ランスクイズを見事に成功させた。「高校のときに嫌になるほど、あの練習をしたんですよ。本当にその練習が生きた。小倉さん、渡辺さんに本当に感謝したいです。失敗したらポールまで走ってこいだったので(笑)。本当に嫌な練習だった」という苦い思い出を、笑いながら振り返った。
7月の打率は.333
切り込み隊長として、先制点も演出した。一回の第1打席では中前打で出塁すると、郡司の安打で二進し、マルティネスの適時二塁打につなげた。八回にも右前打を放ち、マルチ安打をマーク。7月の打率は.333と、調子も上がってきた。「日によって、いろいろ感覚はあるんですけど、途中から行ってもスタメンで行っても、やることは変わらない。対ピッチャーによって意識を変えていく中で結果が出ているのは、そこがアジャストできているところなのかな」。7月21日ロッテ戦以来の先発出場となったが、しっかりとバットで結果を残した。
遊び心こそが浅間のセンス
2ランスクイズも難なく決めるセンスの持ち主。そのセンスは、プレー以外でも反映されている。髪色が抜けて明るくなっていたこともあり「夏らしくいこう」と金髪に染め上げた。練習で使用するシューズも右足がピンク、左足は黄色のものを着用。わざわざ2セット用意し、あえて色違いで履いている。「オシャレですか? 間違っているって指摘されます」と笑うが、この遊び心こそが浅間のセンスだ。
夏場の戦いで主役へ
今季は右手首の負傷で大きく出遅れたが、夏場の戦いを制するためにも浅間の好調ぶりは頼もしい。「出たとこ勝負なので。しっかり準備して。どういう場面で出るか、バラバラなんですけど、出たときにしっかり活躍できるように」。心身ともに充実してきた背番号8が、真夏の主役を奪いにいく。