札幌MF深井一希が完全合流 目標の9月中実戦復帰に向けカウントダウン
■8月2日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
2日間のオフを挟んだ北海道コンサドーレ札幌は、7日のアウェー横浜M戦(日産ス)に向けてトレーニングを再開。パスの連係からシュートを放つ攻撃練習などを行って調整した。この日からMFスパチョーク(26)が全体練習に部分合流、そして右膝の手術からの復活を期すMF深井一希(28)がついに完全合流した。
昨年10月以来のフルメニュー消化
〝不屈の男〟が完全復活に向けて、また新たなステップを踏んだ。この日のトレーニングでは、昨年10月19日以来288日ぶりにフルメニューを消化。部分合流した7月12日の時点でプランとして掲げていた「8月中の全体練習完全合流」という目標を、無事に達成した。
気になる右膝の状態については「傷口の固さとかはあるけど、(膝の)中が痛いとかは無いです」と、問題無しを強調。その言葉通り、この日はチームメートたちと一緒にピッチを駆け巡り、右足でシュートを放つなど、順調な回復ぶりをアピールした。「きつさはあったけど、入ったからにはこれからどんどん上げて、ここからやっていかなければいけないな、という気持ちです」と、さらなる状態アップを目指していく構えだ。
外国籍の新戦力が一気に増えて…
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チームには今夏6人の新戦力が加入したが、うち4人が外国籍の選手。深井はこれまでもチームに新外国人選手が加入した際には率先してコミュニケーションを取ってきたが、今回は若干これまでと事情が違うようだ。「基本は1人で来るので、1人で心細かったり、困っているなと思ったら声をかけるけど、今回はこれだけ多く来て、みんな仲が良いので、僕が何かするということは特にはないですね」と語る。
「カンはかわいいね。チャナを思い出す」
とはいえ、基本姿勢はこれまでとは変わらず、この日の練習終了後のクールダウンの際にも、MFフランシス・カン(26)や練習生のFWキングロード・サフォ(22)と会話しながらストレッチ。特にカンについては「カンはかわいいね(笑)。チャナを思い出すから」と、札幌在籍時に仲が良かったタイ代表MFチャナティップ(30)の姿を重ね合わせているそうだ。
昨年11月の手術から9カ月が経ち、ここまでは思い描いたプラン通りに調整を進めている。残る最後のステップは、9月中に照準を合わせている公式戦復帰だ。「ここからは監督がどう判断するかなので、それに合わせて僕は自分の準備をしていきたい」。昨年9月23日のアウェー名古屋戦(1△1)に途中出場し、Jリーグ通算200試合出場を達成して以来、止まったままになっている背番号8が刻む時間。その時計の針が動き出す瞬間が、間もなくやって来る。