バドミントン混合複「ワタガシ」3年前の経験生きた連続銅メダル【パリ五輪】
3位決定戦 韓国ペアにストレート勝ち
2日の混合ダブルス3位決定戦で渡辺勇大(27)、東野有紗組(28)=岩見沢美園小出=組(BIPROGY)が叙承宰、蔡侑玎組(韓国)に2―0でストレート勝ちし、東京五輪に続く銅メダルを獲得した。2大会連続の表彰台はバドミントン日本勢で史上初となり、今大会初のメダル。(共同)
日本勢初の2大会連続表彰台
3年前の東京五輪の経験値がものを言い、再び銅メダルを手中に収めた。バドミントン混合ダブルスの渡辺、東野組は同競技の日本勢で初めて2大会連続で表彰台に立った。渡辺は「(3位決定戦は)〝2度目まして〟なので。自信を持ってプレーすることができた」と達成感をにじませた。
準決勝で敗れ「眠れなくて…」一時もんもん
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前日の準決勝で、悲願の金メダルへの道が断たれた。東野は「眠れなくて、試合のことを考えてしまった」と一時はもんもんとしていた。
パートナーの姿見て「切り替えなきゃ」
一方で渡辺は「東京の時よりも切り替えをうまくできた」と言う。そんなパートナーの姿に、東野も「勇大君の覚悟の表情を見たときに自分も切り替えなきゃと思った」と心を整えた。
東野 前衛の動き冴えた
序盤から全開だった。東野の前衛での動きが冴え、ネット際を支配した。渡辺は後ろで縦横無尽に走り回り、強打を繰り出す。第1ゲームは中盤に突き放し、第2ゲームはしぶとくラリーを制した。今大会でもバドミントン日本勢メダル第1号に。渡辺は「色は一緒だけど、確実に成長できた3年間だった」と中身の違いを強調した。
バドミントンの混合ダブルスで渡辺、東野組は2大会連続メダルに充実感を漂わせた。一問一答は次のとおり
―今の心境は。
渡辺「ほっとしている。本当にしんどかったけど(東野)先輩が声をかけ続けてくれた」
東野「(敗れた準決勝から)切り替えが難しかったけど、2人で楽しんで頑張ろうと話して楽しく臨めた」
―3年前と同じ色のメダル。
渡辺「確実に成長できた3年間だった」
東野「成長したし、金メダルを求めてここまでやってきたが、銅を取れてほっとしている」
―東京大会の3位決定戦の経験は生きたのか。
渡辺「〝2度目まして〟なので。3年前はあれだけ苦しい試合はないんじゃないかと思った。自信を持ってプレーすることができた」
東野「勝たなきゃメダルがもらえないという状況で、2人で話し合って戦い抜けた」
―混合ダブルスでのメダルの意義とは。
渡辺「まだまだ日本ではマイナーな種目。メダルを持ち帰ることができるので、少しでも混合ダブルスやバドミントン界全体が盛り上がっていってくれればいい」