万波中正 スタメン復帰で大逆転勝利けん引! 有原撃ち14号「本当に自信になります」
■パ・リーグ15回戦 日本ハム8ー7ソフトバンク(8月3日、みずほペイペイドーム)
4試合ぶりの先発で大仕事 2ラン含む2安打3打点!
日本ハムの万波中正外野手(24)が3日、ソフトバンク戦に「7番・右翼」で先発出場し、14号2ランを含む2安打、3打点をマークした。
4試合ぶりのスタメン復帰で、大逆転勝利に貢献し「僕自身もずっと苦しかったので、ホームランというのは最高の結果だった。本当にうれしかったです」と満面の笑みを浮かべた。
リーグトップ10勝の右腕から豪快弾
相手に大きく傾いた流れを、一振りで自軍に引き寄せた。5点ビハインドの四回1死一塁。ハーラートップ10勝を誇る鷹のエース・有原を、豪快なスイングで打ち砕いた。
スライダーを左翼席へ運び「うまく打つことができました。早めに点差を詰めるのが何よりも大事だった。今12球団で一番勝っているのは有原さんですし、本当に自信になります」と胸を張った。
新庄監督の英断に納得 「ボスは敏感に見てくれている」
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今季は新庄監督からレギュラーを確約されてシーズンを戦ってきたが、直近3試合はベンチスタート。打撃の状態がどん底にあることを自認するから、悔しい事実を正面から受け止めた。
「結果以上に打撃の感じが良くなかった。昨年から通じて一番、悪かったので、今回は仕方ないと思っていた。ボスはすごく、そのへんを敏感に見てくれている。急に1番に入った時は荒療治と言われるけど、感じは悪くなかったりする。本当に悪い時はスタメンから外れるし、僕自身も納得できる。うまく見極めながら(起用法を)決めてくれています」
すべてをプラスに転化 打撃フォーム修正に心血
指揮官に全幅の信頼を寄せる万波は、与えられた時間を有効活用し、頭の整理とフォーム修正に集中した。
「試合に出なければ、投手に崩されることはない。対戦がない数日間で立て直したいと思って、顔の位置が前に出すぎていないか?とか、あらためて映像を見直しました」
さらなる改良にも着手
後半戦の本塁打量産を目指すために取り組んだ微妙なフォーム修正に、さらなる手を加えた。一番の変化はグリップの握り方だ。
「今までずっと、こうやって(右手小指を左手人さし指に)かけてきたんですけど、ヘッドが出てこない感じだった。そこをきのうの打席から(右手)小指まで握るようにして、ちょっとずつヘッドが走る感じがでてきました」
清宮からも刺激 本領発揮へ再出発
自らと向き合う大切な時間を経て、完全復活への確かな手応えをつかんだ。しばしの休息期間は、清宮を筆頭に仲間たちがチームを支えてくれた。
「キヨさんは最近、本当にすごい。おんぶに抱っこにならないように、やっていきます」。主役の自覚が、その体を突き動かす。