大学・社会人野球
2024/08/03 21:55

北ガス野球部に創部7年目で待望の専用硬式球場が完成

札幌市南区に誕生した北海道ガス待望の専用球場=撮影・西川薫

総合運動施設「北ガスてん太の森公園」オープン

 7月に行われた都市対抗野球で北海道勢100勝を達成した北海道ガスに、待望の専用硬式球場が完成した。昨年8月に北海道科学大高が使用していた札幌市南区駒岡の総面積8.4ヘクタールの広大な敷地を買い取り、総合運動施設「北ガスてん太の森公園」として8月3日にオープン。硬式専用球場の他に、軟式球場、多目的グラウンドが備えられている。式典後には、JR北海道野球クラブと完成記念試合が行われた。軟式球場と多目的グラウンドは来年以降、一般にも貸し出す予定で調整を進めている。

外野は天然芝 内野ファウルゾーンは人工芝

 創部7年目。これまで岩見沢市の栗沢球場を平日の練習拠点としていたが、7月31日、ついに専用球場が完成した。約1年間かけてリニューアルされた三つのグラウンドの目玉で、両翼95メートル、中堅123メートル。外野は天然芝で内野ファウルゾーンには人工芝が敷き詰められ、雨天時にも内野ノック程度はできるようになっている。さらにナイター照明6基が建ち並び、ブルペンは屋根付きで4人同時に投球練習することが可能。バックネット裏には90席の屋根付き座席が設置されている。オープニング式典には社員や関係者約150人が出席。JR北海道野球クラブとの完成記念試合では、大槻博会長が始球式を行った。

 同社の熊木啓介総務部長は、1988年夏の甲子園を沸かせた〝ミラクル開成〟の左腕エース。専用球場の用地を探していたところ「ちょうど北海道科学大さんが移転すると話を頂いた。居抜きなので新しく造るよりコストが下がるのと、地域開放の使い方もできる。あとはガス事業なので、災害があったときに復旧基地、資材置き場としての土地の活用もできる」。全体の総工費は非公開だが関係者によると、最低でも5億円以上の費用がかかっているという。

専用球場ができたメリットは

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