今季全試合スタメンの札幌DF馬場晴也 頼れる相棒とのコンビで今シーズン初連勝だ!
■8月5日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
間近に迫ったリーグ再開 〝初戦〟の相手は横浜M
北海道コンサドーレ札幌は7日のアウェー横浜M戦(日産ス)に向けて、チームミーティングを実施した後、ボール回しなどを行って調整した。
今季、チームで唯一、開幕から全試合スタメン出場を続けているDF馬場晴也(22)は、25試合連続の先発が有力だ。最近の試合ではDF大﨑玲央(32)とのコンビでチームの心臓部であるボランチを担っている。いよいよリーグ戦が再開となる。リスタート初戦で札幌を今季初の連勝へと導く。
戦力充実に手応え 「互いに高め合って練習ができている」
リーグ戦再開まで、いよいよあと2日。今夏、札幌は大型補強を敢行し、けがで離脱していた選手も続々と戦線復帰を果たした。そんな状況下で繰り広げられた中断期間中のトレーニングに手応えを感じている。
「人数も増えて、より戦術的な練習もできるようになりましたし、互いに高め合ってこの2週間、練習ができている。非常に良い雰囲気だし、個人としても問題なく横浜M戦に臨めるコンディションになっています」
チームは復調の兆し ダブルボランチが下支え
7月に行われたリーグ戦3試合で札幌は1勝1分1敗。成績面もさることながら、内容の面でも確実にチーム状況は上昇中だ。その要因の一つに挙げられるのが、7月初戦のアウェー鹿島戦(0●2)からコンビを組んでいる大﨑・馬場のダブルボランチだ。
大﨑へ全幅の信頼 「あらためて良い選手」
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
「守備では今までボランチをやっていた時よりも、自分が1個前でつぶしに行く形が増えた。玲央くんがいるからこそ、思いっきり行けるようになったし、うまくバランスを取ってくれる。声も出してくれるので、非常にやりやすい感覚を持っている。攻撃面でも互いにアイコンタクトで、うまく立ち位置を取れている。すごくありがたいし、自分がやりやすいように動いてくれる。本当に、あらためて良い選手だなと感じています」と評するなど、馬場自身も大﨑とのコンビに手応えを感じている。
高まるゴールゲットへの期待 「数字も増やしていきたい」
そして、より前に出て行けるようになった馬場には、攻撃面でゴールへとつながる働きも期待される。
「最近の試合ではペナルティーエリア内に入っていく人数も増えたので、マイナスにいる自分のところが空いている印象。そこにボールをもらえれば、シュートを打てると思う。周りの選手とコミュニケーションを取りながらチャンスを増やして、数字も増やしていきたい」。今季は待望のプロ初ゴールをマークするなど、ここまでリーグ戦2得点をマーク。この数字を上積みしていくことができれば、札幌の破壊力はさらに増していく。
DF西野の移籍発表に気持ち新た
この日、J3讃岐への育成型期限付き移籍が発表されたDF西野奨太(20)とは公私ともに仲が良かった。「ずっと一緒にいたので」と寂しさを口にするものの、「自分も奨太ぐらいの時に試合に出られなくて、いろいろと考えたりした時期もあったので、気持ちも分かる」。プロの世界で生きていくためにさらなる成長の機会を求めた西野の心境に理解を示す。
「また来年、札幌でやれると思うので、2人で成長していければいい。とにかく試合に出て頑張ってほしい」とエールを送る。
J1残留へ大事な一戦 狙うはもちろん勝ち点3
〝武者修行〟から戻ってきた西野とともに、来年もJ1で戦うためにも、中断明け初戦は大事な一戦となる。横浜M戦に勝利し、終盤戦へ勢いを付けたいところだ。
「常に横浜M戦は良い試合ができている。互いにアグレッシブになるだろうし、その中で自分が攻守で良さを発揮して、チームの勝利に貢献できればいい」。自分のため、盟友のため、そして何よりもチームのために。馬場が敵地で勝ち点3を奪取し、逆襲ののろしを上げる。