《平川弘のCool Eye》細谷のオフサイドを語らずにはいられない
中断期間中にパリ五輪が開幕
明日7日は横浜M戦。4-3と撃ち合いの末に下した浦和戦(7月20日)から少々インターバルが空いた。その間、海外クラブが稼ぎに来日し(セビージャは来なかったが)、オリンピックが始まった。
オーバーエイジ枠を使わなかった日本は予選リーグを1位で通過。チームのまとまりの良さを感じさせた。準々決勝ではスペインに0-3と敗退し、またもメダルには届かなかった。
もしオフサイドなければ展開は…
残念だったのは物議を醸したFW細谷のオフサイド。あれが認められていれば1-1となって、その後のゲーム展開はどうなっていたか分からない。だが、結果は0-3だったので、「たら、れば」は負け犬の遠吠えでしかない。その他にもチャンスはあったので、決め切る力がスペインの方が上だった。それは置いといて、どうしても細谷のオフサイドを語らずにはいられない。
選手も人生を懸けている 規則の改正は必要
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VARがなければオフサイドはなかった細谷の反転からのシュート。サッカーの本質から言うと、あれをオフサイドと言ってほしくない。ルール的には細谷の足が少しだけ出ていたのだろうが、全く「待ち伏せ行為」に当たるものではないからだ。やられたスペインDFの落胆ぶりを見れば、ゴールであることが分かる。今のルールでは、オフサイドに関しては「0」か「100」かである。
細谷のオフサイドは人間的な判断が下せる「遊び」を持たせるべきだと思った。もちろん規則の改正が必要で、レフリーは大変であるが…。でも、選手も人生を懸けているのだから。
どのように新戦力を融合させるか
残り14試合となったリーグ戦。ペトロヴィッチ監督はどのように補強した新戦力を融合させていくのだろう。浦和戦でもプレーしたFWジョルディ・サンチェスは短期間でも札幌のサッカーにフィットできそうな器用さを見せた。途中投入で少しずつプレー時間を延ばすのか、先発で使うのか。それによって初ゴールを挙げたFW鈴木の起用法も変わってくる。
残り14試合で8勝はしないとJ1に残留できない。横浜M、福岡、鳥栖と続く3戦で良いスタートを切らないと後々にプレッシャーが掛かってくる。7日の横浜M戦は負けないこと。ホームで戦える福岡、鳥栖には勝ち点3を獲らなければならない。