札幌MF駒井善成のリーグ2戦連発で〝不敗神話〟復活だ 「結果で借りを返せたら」(予想スタメン付き)
■8月6日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
チームを今季初連勝へ
北海道コンサドーレ札幌は7日のアウェー横浜M戦(日産ス、午後7時30分キックオフ)に向けて戦術練習やセットプレーなどで最終調整し、遠征メンバーは敵地へと向かった。前節のアウェー浦和戦(4〇3)で今季2得点目を挙げてチームの勝利に貢献したMF駒井善成(32)は、今シーズン24度目となる先発出場が濃厚。リーグ戦2試合連続ゴールでチームを今季初連勝に導き、一度途切れてしまった自身の不敗神話を再びよみがえらせる。
中断期間で基本に立ち返った
約3週間の中断期間を経て、いよいよJ1リーグ戦が再開する。この期間中、札幌にはケガ明けの選手や新加入選手が続々と合流。新たな長期離脱者が出ることもなく、順調に練習を積み重ねることができた。リスタートの一戦に臨むチームに駒井は「しっかりとキャンプでやるような、基本に立ち返るようなトレーニングを含めてできたと思うので良かった」と手応えを感じている。
前回対戦ではPK献上が決勝点に
横浜Mとの戦いは今季2度目。その初戦となった6月23日のホーム戦(0●1)で、駒井は苦い経験を味わった。後半14分、自陣ペナルティーエリアでFWヤン・マテウス(25)に対応した際、マテウスからのクロスボールが左手に当たったと判定されてPKを献上。結局、そのPKでの1点が決勝点となり、チームは惜敗を喫した。
「自分のハンドで負けてしまった。どんな形でも勝ち点を取る」
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
「自分のハンドで負けてしまったので、結果で何とか借りを返せたらいい」と、リベンジに燃えている。「どんな相手でも自分たちのサッカーをして、どんな形でも勝ち点を取ることが大事。アウェーで厳しい戦いが待っていると思うけど、明日はしっかりと勝ち点を取って帰ってきたい」と、今後につながる結果を携えて札幌へと帰還する覚悟で、敵地での一戦に臨む。
10戦ぶり勝利の浦和戦で得点
前節の浦和戦で、札幌は10試合ぶりの勝ち点3をゲット。駒井も後半6分にチーム3点目となるゴールをマークした。「自分の得点でチームが勝ち点を取れるというのはうれしいことですし、シャドーをやっていて何とか1点を取ってチームを勝たせたいなと思っていたので、それができて良かった」。
プロ入り時から続いた不敗神話
今年5月19日のアウェー柏戦(1●2)では、今季初ゴールで同点に追いつくもチームは勝ち越された。「駒井がゴールを決めれば負けない」という、プロ入り時から続いていた〝不敗神話〟は26試合(24勝2分)で終止符を打ったが、前節のゴールによる勝利を契機に、再び不敗神話を復活させたいところだ。
天皇杯含めて公式戦で2戦連発中
「横浜M戦でも自分の役割をしっかり果たして、チームの勝利に貢献できるように頑張りたい」。先月10日の天皇杯3回戦の山形戦(6〇3)も含め、出場した公式戦で2戦連発中。次の横浜M戦でも3戦連発を決め、チームに今季初の連勝をもたらしたいところだ。
ゲームキャプテンには覚悟と責任
現在負傷離脱中のMF荒野拓馬主将(31)に代わり、出場停止だったホーム神戸戦(1△1)を除く全試合でゲームキャプテンを務めている。
「気持ちが引き締まります。このクラブでキャプテンマークは限られた人しか巻けないと思うし、自分も巻かせてもらっている以上は覚悟と責任を持ってやらないといけない。拓馬も早く試合に戻って、キャプテンとしてチームのために頑張りたいという思いがある中で、自分が任されている。そういう選手がいるということも自分の中で考えて、プレーで示していきたい」
さまざまな人たちの思いを胸に背番号14がチームの先頭に立ち、J1残留を懸けた戦いを勝ち抜いていく。