高校野球
2024/08/06 21:40

札幌日大高の帯川拳誓遊撃手 あと一歩で甲子園逃してきた親族一同の「もうおまえしかいない」に発奮

札幌日大高の守備の要、帯川遊撃手(左)=撮影・西川薫

開会式リハ後に京都府内で練習

 8月7日に開幕する全国高校野球選手権に初出場する札幌日大高は6日、甲子園での開会式リハーサルの後、午後から京都府内の球場で実戦形式のノックや打撃練習を行った。初優勝した南北海道大会では、4試合無失策の堅守を武器に頂点に上り詰めた。帯川拳誓遊撃手(2年)は中学硬式の札幌新琴似リトルシニア時代に主要大会への出場はなかったが、チームは全国3位に2度輝いた。その経験を生かし、内野手ではただ一人の2年生として堅守を支えている。

一族の最終兵器

 帯川一族の〝最終兵器〟が、ついに甲子園出場の悲願をかなえた。「ずっと言われてたんで、お父さん、おじさんに。『もうおまえしかいないから(甲子園に)行ってくれって』。だったら、やっぱ行くしかないな」と努力を重ね、悲願を達成した。ただ、野球一家の帯川家の中で秀でた才能があったわけではない。

いとこは全員甲子園に行けず

 帯川自身は一人っ子だが、いとこには札幌国際情報で2019年南北海道準優勝の帯川瑠生投手(22、北海学園大出)、その弟で、コロナ禍で独自大会となった20年南北海道大会で優勝した札幌第一の帯川翔宇投手(法政大3年)。北海学園大の帯川大和投手(3年、士別翔雲)と白府海音内野手(3年、札幌創成)もいとこ。「(19年決勝の)北照戦は見に行ってたけど、札幌第一の時はコロナがあったんで。翔宇に憧れて新琴似に入りました」。2人のいとこからは、おじを通じて、お祝いのメッセージが届いたという。

全国の経験がチームの力に 監督から「アドバンテージ生かして」

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