開会式で入場行進した白樺 ナイター対策にはGW中の東北遠征で超強豪校と実戦経験【夏の甲子園】
■全国高校野球選手権第1日(8月7日、阪神甲子園球場)
▽開会式
北海道代表の2校が力強く行進
第106回全国高校野球選手権が8月7日に阪神甲子園球場で開幕。開会式が行われ、9年ぶり4度目出場の北北海道代表・白樺と、初出場の南北海道代表・札幌日大高のナインが力強く行進した。白樺は11日の第4試合で長崎・創成館と対戦する。この日は試合開始時間の近い午後4時プレーボールの健大高崎(群馬)ー英明(香川)戦を観戦した。
前日のダメ出しから朝練で挽回
2日の甲子園練習や6日の開会式リハーサルで足を踏み入れていたが、大勢の観客が入った開会式本番は別格だった。白樺の藤原悠楽主将(3年)は「観客がすごかった。テレビで見てたもの。とても感動。すごいなと感じた」。控え捕手の上林律貴(3年)が、声掛け役を務め、足並みの揃った行進を披露。藤原主将は「昨日、指導者に全然ダメだと。テレビに映るんだから思い切ってやれと指摘されて、今日の朝の散歩の時にしっかり練習した。後ろが見えていないけど90点かな」と、合格点を与えた。
開会式前には情報交換も 幼少期に戦った選手との再会心待ち
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今年は南から北の順番で行進。球場の外で出番を待っている間は「聖和学園や青森山田と、初戦の相手や打撃の話をしながら」と〝情報交換〟。また羅臼出身の藤原主将は、根室出身の明徳義塾・藤森海斗右翼手(2年)とは「小学校が一緒の地区で戦ったことがあった。見つけたら話し掛けようかな」と楽しみにしていたが、再会はまたの機会となった。
東北遠征で花巻東とナイター試合
ナイターでの試合は経験済みだ。ゴールデンウイーク(GW)中の東北遠征では、富士大グラウンドで花巻東と午後7時過ぎから練習試合を行った。その時の印象は「(デーゲームと)あんまり変わらない」と藤原主将。この日の試合観戦では試合開始時間が近いこともあり、「球場の雰囲気とか、グラウンドの荒れ具合だとかを確認したい」とチェックポイントを挙げていた。
2年連続出場の相手に対して
初戦の相手の創成館は2年連続出場。地方大会のチーム打率は.255と高くはないが、1試合平均犠打が出場49校中3番目に多い4.4をマーク。少ない好機を確実に得点につなげてくる。藤原主将は「昨年出ているので、相手は球場の雰囲気とか慣れている。初回にしっかり落ち着いてできたら監督が落ち着くと言っていた。それが一番のカギ。練習から緊張感を持ってやっていきたい」。13年ぶりの白星へ、士気を上げていく。