コンサドーレ
2024/08/07 23:30

【プレーバック・写真入り】J1第25節 横浜M3-2札幌(8月7日、神奈川・日産スタジアム)

試合後に悔し表情を見せる札幌の選手たち=撮影・舘山国敏

相手の強力3トップにそれぞれ失点 今季初の2連勝もお預け

 北海道コンサドーレ札幌は横浜F・マリノスとアウェーで対戦し、2-3で競り負けた。リーグ中断明けの一戦。横浜Mは強力3トップを擁するなど、札幌とは互いに攻撃的なチームの対戦で試合は序盤から動いた。

 前半4分、カウンターを受けた札幌は相手FWヤンマテウスに右サイドを突破され、パスを受けたFWエウベルにダイレクトシュートを決められて先制を許す。札幌もすぐに反撃した。同13分、DF大﨑玲央(33)の縦パスを敵陣ペナルティーエリア手前のMF青木亮太(28)が左から走り込んだDF中村桐耶(24)へワンタッチパス。中村はエリア内に侵入し、相手GKとDFの間へと出したパスにMF浅野雄也(27)が左足シュートで合わせ、一度は相手DFの足に当たったもののボールは弧を描くようにゆっくりとそのままゴールへと吸い込まれた。

 さらに同18分、中央やや右から抜け出したMF近藤友喜(23)が相手GKをかわして右足シュートを放つも、惜しくも右ポストに嫌われた。すると同31分、またもヤンマテウスに1本のスルーパスから右サイドを突破され、そのままエリア内から左足シュートをファーサイドに決められて勝ち越しを許す。前半の札幌は、途中から降り出した強雨で細かなパスが難しくなったこともあるが、ボール支配率38%とやや主導権を握られる形で折り返した。

 後半も互いに得点を奪い合ったが、札幌が流れを変えるまでには至らなかった。同6分、またもワンタッチスルーパスでのヤンマテウスの右サイド突破を許し、今度はラストパスを受けた元札幌の相手FWアンデルソン・ロペスに沈められた。

 そこから札幌はさらに攻勢に出る。同13分、左サイドからロングボールで抜け出したFW鈴木武蔵(30)が敵陣エリア内で切り返して右足シュート。それが相手DFの足に当たってファーサイドに流れ、FW菅大輝(25)が頭で流し込んで1点差とした。

 同16分には、中村に代えて新加入のDFパクミンギュ(28)が初出場。さらに大﨑に代えて復帰戦となるMF宮澤裕樹(35)、MF駒井善成(32)に代えてMF長谷川竜也(30)と3枚替えを決行。同23分にはDF馬場晴也(22)をMF田中克幸(22)、同38分には浅野を新加入のFW白井陽斗(24)に代えて初出場させ、攻撃姿勢を貫いたが、あと1点が奪えなかった。

 アディショナルタイムは8分あり、同2分には敵陣エリア内に侵入した鈴木が菅とパス交換しながら左足で回転を掛けた巻き気味のシュートを放ったが、惜しくもポスト左に外れた。次第にオープンな展開でカウンターの応酬となったが、その後はスコアが動かず、試合終了のホイッスル。あと1点が遠く、今季初の連勝もお預けとなった。

 試合後、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)は「3点ともあってはいけない失点だった。追いつけるチャンスもあったが決めきれなかった。次の3試合で(勝ち点)9ポイント取れば残留は見えてくる」と前を向いた。

試合詳細はコチラ


■後半13分に1点差に迫る今季初ゴールを決めたFW菅大輝(25)
「(ゴール前に詰めて)普段はああいう場面では行かないけど、(鈴木)武蔵くんが仕掛けたので、武蔵くんなら抜けると信じて。結果的にゴールにつながったのは良かった。もちろんそれが勝利につながらなかったというのは悔しいところではありますけど、今日の得点から続けていって、次の試合もゴールに絡むプレーをできたらなと思います」

■後半16分から途中出場し、札幌デビューを果たしたDFパクミンギュ(28)
「早くデビューしたいとは思っていたので、嬉しい反面、チームが勝てなかったのが悔しい。(次節は初ホームで)試合に出られるのであれば、勝てるように最善を尽くしたい。サポーターの前で良い姿を見せられたらいい」


(全3カット)

前半13分にゴールを決めるMF浅野

 

後半6分に3点目を決められ肩を落とす札幌の選手たち

 

後半アディショナルタイム2分、FW鈴木がゴールを決められず頭を抱える

 

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい