札幌が横浜Mと乱打戦もあと一歩届かず 一時同点ゴールのMF浅野雄也は次節の巻き返し誓う
■J1第25節 横浜M3-2札幌(8月7日、神奈川・日産スタジアム)
残留圏17位と勝ち点差11
リーグ戦中断明け初戦は、あと1点が届かず無念の惜敗。勝ち点ゲットまであと一歩だったが、北海道コンサドーレ札幌はファイティングスピリットを最後まで誇示し続けた。残り13試合で、残留圏17位との勝ち点差は11。次節からのホーム2連戦で巻き返しを誓う。
前半4分に失点も執念で一時同点
中断期間中に行ってきたトレーニングの成果を見せたい一戦だったが、開始早々の前半4分に失点し、いきなり出ばなをくじかれる格好となった。
だが、逆転残留を狙う札幌の気持ちは簡単には折れなかった。同13分、DF中村桐耶(24)からのクロスに反応したMF浅野雄也(27)がゴール前でシュートを放つと、相手DFの足に当たってふわりと浮き上がったボールは、横浜Mゴールへと吸い込まれた。ゴールへの執念が実った一時同点ゴール。これで浅野はチームトップの今季4得点目となったが、「まだまだ」と少しも満足した様子は見せなかった。
同じ形の失点となり対応力に課題 「プランを変えられたら…」
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ここから札幌は守備の軽さを露呈し、横浜Mに先に2得点を奪われてしまう。FW菅大輝(25)のゴールで1点差に迫ったものの、あと1点が遠かった。浅野は「勝ちたかった。同じ形で失点したので、対応力というか、試合の中でいろいろとプランを変えられたらなと思いましたけど、相手の得意な形でやらせてしまった」と悔しさをにじませた。
直近3戦は計7得点と攻撃力向上
敗れはしたが、チームには光明も差し込んでいる。どん底の時期には5試合連続無得点というクラブワースト記録を喫した攻撃陣は、この日も2得点を挙げ、直近の3試合では計7得点をマークしてスランプを脱した。「神戸戦も前節の浦和戦もゴールまでは自分たちはいけている」と手応えを感じている。「あとは全員攻撃、全員守備というところ」と、次節からの反撃に向け、守備も含めてチームの質を高めることを目標に掲げる。
試合終了後、ゴール裏の札幌サポーターは選手たちに大きな拍手を送った。「本当に一緒に戦ってくれていると思いますし、負けてしまったけど、そうやって拍手をもらうことで次また頑張ろうと思えるので、本当にありがたい」と浅野は感謝を口にした。
次節はドーム名称変更後の初戦
次節からはホーム2連戦。これ以上残留圏から離されないためにも、重要な戦いが続く。「ドームの名前も変わったので、新しい札幌というわけではないけど、気持ちを切り替えて。大事な一戦になってくるので、しっかり勝ちたい」。8月から〝大和ハウスプレミストドーム〟と名を変えた本拠地での最初の戦いとなる10日の福岡戦。札幌が浮上へのきっかけをつかみ取ってみせる。