ファイターズ
2024/08/08 22:55

【プレーバック・写真入り】パ・リーグ16回戦 日本ハム5-4楽天(8月8日、楽天モバイルパーク宮城)

勝利のハイタッチを交わす日本ハムナイン=撮影・松本奈央

加藤5勝目 柳川2夜連続クローザー

 日本ハムは敵地で楽天と対戦し、5-4でカード3連勝を飾った。中5日で先発した加藤貴之投手(32)は、2度も打球が当たり、治療を受けるアクシデントに見舞われたが、5回7安打4失点で5勝目を挙げた。一回に2点先制してもらって上がったマウンドで、いきなり打球に襲われた。先頭打者の村林の打球が左膝を直撃し、治療のため一時中断したが、続投。二回に村林に左翼ポール際に3ランを運ばれ一時逆転されたが、三回にすぐ追いついてもらった。四回に勝ち越し、五回に追加点をもらって5-3で迎えたマウンド。今度は辰己の投ゴロがまたしても足に当たった。続く浅村への四球が暴投となり、三走の小深田の生還を許した。5-4と1点差で勝利投手の権利を得て降板した。

 あとは1人1イニングの継投で逃げ切った。松浦慶斗投手(21)、河野竜生投手(26)、池田隆英投手(29)が無失点でつなぎ、最終回は、前日7日の楽天戦でプロ初セーブを挙げた柳川大晟投手(20)が連日のクローザーを任された。見せ場はすぐ訪れた。小郷の勢いよく抜けようかという強烈な打球に、この回から守備固めで三塁に就いた奈良間大己内野手(24)が飛びつき、すぐさま一塁送球。清宮幸太郎内野手(25)も目いっぱい足を広げて捕球するも、判定は内野安打。新庄剛志監督(52)がリクエストを要求し、リプレイ検証の結果、「アウト」に判定が覆った。結果的に3人でピシャリと抑えた柳川がプロ2セーブ目を挙げた。

 打線も13安打と快音を響かせた。好調な清宮幸太郎内野手(25)が一回に先制打を放ち、フランミル・レイエス外野手(29)が犠飛と同点に追いつく左前適時打を放った。四回に、水谷瞬外野手(23)が勝ち越しの中前適時打を放ち、五回に万波中正外野手(24)がリードを広げる16号ソロを右中間スタンドに叩き込んだ。

 2位のロッテがソフトバンクに敗れ、2位とのゲーム差が1に縮まった。

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■5回7安打4失点で5勝目を挙げた加藤
「チームに流れを持ってくる投球ができず申し訳ないです。三者凡退の回を一度も作れず、テンポよく投げることができませんでした」

■先制の中前適時打を放った清宮
「ノーアウトのチャンスだったので、なんとか1点と思って打席に入りました。剛さん(松本)がナイスランです」

■一回に右犠飛、三回に同点に追いつく左前適時打を放ったレイエス
「(一回の犠飛は)欲張り過ぎずに、打点をあげるんだという気持ちで打ちました。最低限、サードランナーを返せてよかったです。(三回の同点適時打は)藤井投手に対してはいい感覚をつかめていたので、前の打席よりも大きい打球を打とうというイメージでした。狙った球を一発で仕留めることができてうれしいです」

■四回に勝ち越しの中前適時打を放った水谷
「2アウトでランナーが三塁まで進んでいたので、何とかしたかったです。後ろの清宮さんが調子が良いので、勝負してくると思っていた。集中していました」

■五回に16号右中間ソロを放った万波
「打ったのはカットかスライダー。1球目が体の近いところにきていたので、曲がり球を狙い思い切って振り抜きました」

(全15カット)

一回無死一、二塁、先制の適時打を放つ清宮
一回無死一、二塁、先制の適時打を放つ清宮
一回1死満塁、犠飛を放つレイエス
一回1死満塁、レイエスの犠飛で生還した三走・清宮(左奥)
日本ハムの先発登板は加藤貴

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