ファイターズ
《ハム番24時》8月9日
取材で千葉・鎌ケ谷の2軍施設に行くと、多くの選手が宮西の通算400ホールド達成を自分のことのように喜んでいた。長年バッテリーを組んできた女房役の清水もその一人。「若い時、めっちゃ怒られました。試合中、マウンドに呼び出されたことが一番の思い出です」と懐かしそうに振り返ってくれた。
先輩左腕の〝専属捕手〟を務めていた時期もあった。「仙台で1点差で勝っていて無死一、二塁。打者・浅村さんとかで、宮西さんと一緒に行けと。めっちゃ勉強させてもらったし、話もさせてもらいました」。その経験は財産となっている。
プライベートでもかわいがってもらい、オフの自主トレにも参加。お祝いのメッセージを送ると「おまえで100ホールドくらい稼いだやろ」と返信があったという。「ありがたいなって。迷惑もかけたし、甲子園で大暴投して、あの人のホールドを消したこともありました。(ホールド)100個取ったと言ってくれましたけど、何敗か付けましたから」。レジェンドは後輩に対して、誰よりも厳しく温かい。