コンサドーレ
2024/08/10 20:10

【プレーバック・写真入り】J1第26節 札幌2-2福岡(8月10日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)

試合終了直前に追いついての引き分けに互いをねぎらう札幌イレブン=撮影・小田岳史

 

後半AT9分に田中克が劇的弾 3連勝狙った初戦はドロー決着

 本拠地の札幌ドームが名称を変更して最初の試合。最下位に沈む北海道コンサドーレ札幌は、この試合からの3連戦で勝ち点9を狙うと宣言していたが、最初のアビスパ福岡戦は2-2で引き分けてしまった。互いに中2日で迎えた一戦。立ち上がりからゆるやかにゲームは進んでいったが、最終盤は劇的なゴールの奪い合いを演じ、ドロー決着となった。

 堅守速攻の福岡に対し、札幌はパスをつなぎながら相手陣内に押し込んでいったが、なかなかシュートまではつながらず。反対に自分たちのミスから先制を許してしまう。ケガから復帰して11試合ぶりに先発出場となったMF宮澤裕樹(35)が自陣ペナルティーエリア内で相手FWのプレスを受け、奪われたところで相手を倒してPKを献上。それをきっちりと決められてしまった。

 前半の札幌は相手を押し込みながらシュートはわずか3本、枠内0本と精彩を欠いた。それでも後半15分、MF青木亮太(28)のロングフィードからMF近藤友喜(23)が抜け出し、右サイドから相手ペナルティーエリアに侵入して、相手GKと1対1となり、かわしたところで倒されてPKを獲得。VAR検証が行われ、長くインターバルが空いたが、FW鈴木武蔵(30)は冷静にゴール右に沈めて同点に追いついた。

 同19分にはFWジョルディ サンチェス(29)が相手DFライン裏へ抜け出し、そのままゴールネットを揺らしたが、これは惜しくもオフサイドの判定。守護神GK菅野孝憲(40)もファインセーブを連発し、90分を終えた時点では引き分け濃厚な雰囲気が漂っていた。

 後半アディショナルタイムの表示は6分。その6分まであと少しとなり、最後のワンプレーかと思われた自陣ゴール前での攻防だった。相手の右クロスに対してDF馬場晴也(22)のヘディングクリアが甘くなり、そのボールをファーサイドにいた相手DF亀川に右足ダイレクトボレーで決められてしまった。

 しかし、札幌も最後まで諦めていなかった。同9分、途中出場のMF田中克幸(22)が敵陣右サイドのスローイングの流れからボールを受け、ゴールまで斜め45度、約25メートルの距離から左足を一閃。ニアサイドに突き刺す強烈ミドルで同点ゴールを奪った。

 結局、アディショナルタイムは10分まで延長され、さすがにここで試合終了。2度リードされながら追いつく強さも見せたが、終了のホイッスルが鳴るとミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)はガックリとうな垂れ、肩を落とした。試合後は「諦めない気持ちが同点ゴールにつながった。引き分けという結果は残念だが、最後まで戦った選手たちを決して責めることはできない」と前を向いた。

試合詳細コチラ


■自身の誕生日に加入後初のスタメン出場となったDFパク ミンギュ(29)
「先発出場できたことはすごくうれしいですが、ホームゲームでサポーターの皆さんに勝利を届けられなかったということは残念です。誕生日だから、というのは特にないですけど、ホームでの初先発という意味で、勝ちたかったという思いが強かったです」


(全6カット)

前半、ボールを競り合うDF馬場

 

前半14分、福岡のFWシャハブ・ザヘディにPKで先制点を決められる

 

前半、相手DFに激しくプレスを掛けられるDF中村(右)

 

後半10分、同点のPKを決めたFW鈴木

 

後半アディショナルタイム、福岡のDF亀川に勝ち越しゴールを決められた札幌イレブン

 

後半アディショナルタイム9分、同点弾を決めたMF田中克(左)

 

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