高校野球
2024/08/10 20:40

小学校卒業後に北海道を離れた3人の道産子が明徳義塾で夢の実現へ【夏の甲子園】

明徳義塾の道産子選手、(左から)内海、平井、高橋、藤森が甲子園初戦に向けて気合を入れた=撮影・桜田史宏

12日の2回戦で鳥取城北と対戦

 全国高校野球選手権に2年ぶり23度目出場の明徳義塾(高知)でメンバー入りを果たした札幌出身の高橋龍成三塁手(3年)ら3人の道産子がいる。それぞれ明徳義塾中から入学し、全国中学では3位に輝いたが、高校から入学してくる他県の選手らと激しい競争を勝ち抜き、背番号を手にした。12日の2回戦から登場し、6年ぶり出場の鳥取城北と対戦する。

メンバー外含め道産子5人が在籍

 中等部出身でメンバー入りしたのは3人。全員道産子だ。甲子園春夏通算54勝の馬淵史郎監督(68)が「ベンチ入りする力はあった」という山崎安理内野手(3年)は右肘骨折の影響でベンチ外。チームに帯同している釧路市出身の内海敬翔投手(はやと、1年)を含め、明徳義塾中出身の道産子が5人在籍している。

勝利のために試行錯誤する高橋

打撃練習で快音を響かせる明徳義塾の高橋

 

 9日に伊丹市内で行った練習では、130キロ台に設定した打撃マシンを相手に何度も左中間深くにはじき返していたのが高橋だ。ほぼミスショットなく簡単に内野の頭を越えていたが、「全然普通です。自分の中で打席の位置を変えて、外角の球に設定したり、内角の球に設定したりしてやっている」。2年ぶりの甲子園に高ぶりはない。「うれしかったのは(県大会を)優勝した時で終わってる。今は甲子園で1勝1勝、勝っていくためにどうするかを考えながらやっています」。臨戦態勢は整った。

県大会では不調だったが、根室市出身の藤森が台頭

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