コンサドーレ
札幌MF田中克幸が土壇場の劇的ミドル弾で福岡とドロー決着「あれが逆転弾だったらもっと…」
■J1第26節 札幌2-2福岡(8月10日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
勝ち点1がいつか生きてくる
試合終了間際の痛恨の失点で崖っぷちに追い込まれた北海道コンサドーレ札幌だったが、後半アディショナルタイム9分に生まれたMF田中克幸(22)のリーグ戦初ゴールとなる劇的スーパーミドル弾で、辛くも引き分けという結果に持ち込んだ。リーグ戦の残り試合は12。土壇場でつかみ取った勝ち点1がいつか生きてくることを信じ、次節ホームで行われる鳥栖との〝6ポイントマッチ〟(16日、プレド)へと挑む。
2万人超えの観衆が静まり返り…
命名権契約が締結され、8月から「大和ハウスプレミストドーム」とその名を変えた札幌のホームスタジアム。その初戦に詰めかけた2万4039人の観衆が静まり返ったのが、後半アディショナルタイム6分に相手DF亀川諒史(31)がゴールを決め、福岡が一時勝ち越したシーンだった。
敗色濃厚ムードを一蹴
残り時間はあとわずか。敗色が濃厚となり、ドーム中に重い空気が漂ったが、そんな嫌なムードを強烈なミドルシュートで一蹴したのが田中克だった。DF中村桐耶(24)からボールを受けると、シュートコースが空いていることを確認し、ペナルティーエリアまでまだ距離がある位置から左足を一閃。低く速い弾道を描いたボールが、福岡ゴールへと突き刺さった。
「(ボールを受けて)最初いい形で前を向くことができて。あの時間帯でしたし、思い切って足を振るという判断ができた中で、きれいに決まったので良かった」と、劇的な形で誕生したリーグ戦初ゴールの場面を振り返った。