北山亘基 2軍戦で3回無失点 16日のオリックス戦で1軍復帰へ リハビリを支えてくれた〝もっさん〟へ感謝
■イースタン・リーグ11回戦 西武7ー12日本ハム(8月10日、鎌ケ谷スタジアム)
満を持して1軍マウンドへ 「足は万全です」
左足の疲労骨折で離脱していた日本ハムの北山亘基投手(25)が10日、イースタン・リーグ、西武戦(鎌ケ谷)に先発し、3回55球を投げて2安打無失点だった。
登板後は「足は万全です」と強調。16日のオリックス戦(京セラドーム大阪)で、2カ月半ぶりに1軍復帰する見通しとなった。
最速152キロをマークも忘れない反省
けがから復帰後4度目の実戦となったこの日は、一回に最速152キロを計測するなど3イニングをゼロに抑えた。
「可もなく不可もなくという感じでした。ピッチングの精度とか、今回のけがを抜きにしても、ピッチングスタイルで課題はあると思う」と反省点を挙げつつ「足自体は万全なので」と話した。
プロ入り後初の負傷離脱 「精神的にもきつかった」
6月4日の広島戦(マツダ)登板後、左足の疲労骨折が発覚。3年目の北山にとって、プロ入り後初めての大きなけがだった。
「打たれて(登録)抹消じゃなくて、自分でけがをした。できるケアは全部やっていたんですけど、自分でチャンスを逃してのファーム移動だったので、やるせない気持ちもありました。体力的にも精神的にもきつかったですね」
沈みそうな心を救った同学年の左腕
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失意の中、2軍施設のある千葉・鎌ケ谷へ移動。沈んだ気持ちを上向きにしてくれたのは、同学年で仲の良い山本晃だった。
「もっさんとご飯行ったり、休みの日に一緒に出かけたり。特別、派手な遊びをしたわけではないですけど、ふとしたささいな日常を楽しませてくれました」。〝もっさん〟の愛称で親しまれる温厚な人柄の左腕が、いつも側にいてくれた。
2人でコンビニ10軒をはしご
2人でシールウエハース集めにハマり、休日に山本晃の車でコンビニエンスストアを10軒はしごしたこともあった。
「僕は(漫画)ワンピースで、もっさんはNARUTOのシールを集めました。あとは、ポケモンGOを一緒にやりましたね」。気が置けない仲間とのたわいもない日々が、何よりの気分転換になった。
山本晃に全幅の信頼 「何でも受け止めてくれる」
「去年も(シーズン)後半は一緒に過ごしていたんですけど、今年は余計に。僕、人の部屋にこもったりしないんですけど、もっさんの部屋には入り浸りましたね。話し相手になってくれました。何でも受け止めてくれるんです」。地道なリハビリをこなす右腕にとって、心のよりどころとなった。
後半戦の主役へ 期する再スタート
チームメートの支えもあり、7月18日の2軍くふうハヤテ戦で実戦復帰。順調な調整ぶりを見せ、1軍登板が近づいてきた。もっさんへの感謝も胸に秘め、背番号57はマウンドに上がる。