【プレーバック・写真入り】全国高校野球選手権1回戦 白樺0ー1創成館(8月11日、阪神甲子園球場)
エース半澤7回1/3投げ自責0
9年ぶり4度目の出場となった白樺は、息詰まる投手戦の末、0-1で長崎・創成館に惜敗した。先発した半澤理玖投手(3年)は7回3分の1を投げ5安打6三振1失点(自責0)。無四球の引き締まった投球を見せたが、打線が創成館の村田投手を攻略できず、援護に恵まれなかった。
一回にいきなり先頭打者を内野安打で出塁させ、犠打と二ゴロで2死三塁のピンチを迎えた。しかし創成館の4番・上田を空振り三振に斬って取り、無失点で切り抜けた。三回に味方の守備の乱れから1点失った。1死から創成館の1番・山口に右前打を打たれたが、三本木大翔右翼手(3年)が打球を後逸し、三塁まで進まれた。続く2番・向段が左犠飛を放ち、先制を許した。
打線は七回まで散発3安打に抑え込まれた。八回に先頭の浅野壮音捕手(3年)が左前打を放ち、続く半澤の投犠で二塁に進んだ。ここで控え投手で打撃もいい神谷春空(2年)が代打に送り込まれたが、空振り三振。続く藤原悠楽二塁手(3年)も中飛に倒れ、得点を奪うことはできなかった。神谷はいったん右翼守備に就いたが、半澤が1死取ったところで2番手としてマウンドに上がり、難なく2者を打ち取り、最後の攻撃へとつないだ。
九回の攻撃。先頭の福原和紗三塁手(2年)が左前打で出塁し、反撃の期待が高まった。しかし続く川島陽琉中堅手(2年)が二塁への併殺打に倒れ、2死走者なしとチャンスがしぼんだ。直後に4番・大西遥斗左翼手(2年)が、左翼へのイレギュラーヒットを放っただけに、走者が残っていなかったことが悔やまれた。最後に冨澤悠斗一塁手(2年)が空振り三振に倒れ、万事休した。
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■甲子園初采配を終えた白樺・亀田直紀監督(37)
「チャンスがあって、終盤もいい形でチャンスを作れたんですが、相手の村田投手の、要所でいいボールが来ていたので、なかなか苦労して1点が遠かった、という印象です。
■三回の守備で、右翼前への打球を後ろに逸らして失点につながった白樺・三本木大翔右翼手(3年)
「1歩目は良かったんだけど、イレギュラーに対応できなかった。いつも終盤に守備で出たりしていたので、守備にはこだわってやってきた。『お前がエラーするならしょうがない』って。悔しいんですけど、でもみんなが『そんなんしょうがない』と言って励ましてくれました」
■7回1/3を投げ1失点(自責0)の白樺・半澤理玖投手(3年)
「スライダーは切れていた。あとは真っすぐ。捉えられたボールはありましたけど。ファウルを取れてカウントを稼げたので、真っすぐが良かった。(三回の失点は)三本木のミスをカバーしたいと思って、なんとか内野ゴロを打たせようとした」
(全10カット)