郡司裕也 先制打は松本剛への贈り物 遠征先で仲深め「今は郡司の魅力にどっぷり…」
■パ・リーグ16回戦 西武7-8日本ハム(8月11日、エスコンフィールド北海道)
日本ハムの郡司裕也捕手(26)が11日、西武戦に「3番・三塁」で出場し、先制打を含むマルチ安打の活躍で5連勝に貢献した。
鮮やかな先制パンチ
どうしても打ちたい理由があった。一回、1死二塁。相手先発・武内のチェンジアップにうまくタイミングを合わせ、逆方向へはじき返した。打球は一、二塁間を突破し、二走・水谷が快足を飛ばして本塁生還。鮮やかな先制パンチで試合の主導権を握った。
タイムリーの直後には、球団を通じて「(松本)剛さんへの誕生日プレゼントです!」とコメント。価値ある一打は、リスペクトする先輩への贈り物だった。
辛口評価にしょんぼり 欲張りな剛さんには…
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
だが、試合後には「『何だそれ? 1点じゃ足りないよ』って言われました」と辛口評価を下された模様。郡司はしょんぼりしながら「剛さんは欲張りなので、満塁ホームランぐらい打たないといけなかったですね…」と苦笑いだ。
共通する部分が多い〝バランサー〟
出て良し、つないで良し、決めて良し。打順を問わない剛柔一体の打撃は大きな武器で、そのスタイルは松本剛と共通する部分も多い。郡司はシーズン中に理想とする打者像を問われた際に「剛さんのようなバランサー」と、何度も同じ答えを繰り返してきた。
「技術があって、きょうも一発でバントを決めたり、何をやってもレベルが高い。このチームは若いパワー系がいっぱいいて、剛さんみたいなタイプが打線を回してくれている。僕とは少し違うけど、参考にしていることは多い。共通しているなんておこがましいですが、そう見ていただけるならありがたいです」
定期的に夕食を共にし推しメンに
移籍2年目。同じ時間を共有することが増え、段々と仲が深まってきた。昨季は1度も食事をする機会に恵まれなかったが、春季キャンプ中の猛アタックが実り、今では定期的に遠征先で夕食を共にする。
「僕から『剛さん、そろそろ飯行きましょうよ?』って攻めました。そこから何回も連れて行ってもらって『今年は郡司が推しだ』と言ってもらえてます。今は郡司の魅力にどっぷりはまっている最中だと思います(笑)」
明るいキャラでチームも好循環
2人の〝バランサー〟が打線をけん引し、チームは今季最多の貯金「10」をマーク。6年ぶりのAクラス入りへ向け、漂う空気はすこぶる明るい。
先輩の記念日を白星で彩り、郡司は「誕生日おめでとうございます。本当にお若くて31歳に見えないです。って記事用にゴマをすります。剛さんが読んでくれたら『良いこと言うな~。よし、また飯行くか?』って好循環が生まれますから」とニッコリ。
底抜けの明るいキャラクターが、心地良い風を吹き込んでくれる。