かわいい後輩のためならば、財布の紐は自然と緩む。１３日ロッテ戦の登板を翌日に控えた金村が、取材に応じてくれた。２位を争う難敵との戦いへ向けて一通り決意を語ると、話題は母校・岡山学芸館へと移った。

　夏の甲子園に出場中の同校は、１０日に１回戦を突破。聖地で躍動する後輩たちの姿に「僕は甲子園へ行けなかった。出場するのも難しいし、初戦を勝つのはもっと難しいこと。負けないように頑張ろうと思ったし、少しでも良い影響を与えられたら」と、大きな刺激を受けた様子だ。

　以前まで、差し入れについて「どうすればいいんだろ？ きよさん（清宮）に聞いてみます」と悩んでいたが、結果的にはトレーニングウエアを贈ったとのこと。

　「最初に少しだけ見積もって、監督に電話したら『１００人いるよ』って言われました。引くに引けなくなって、分かりました…と。僕しか（プロ野球選手の）ＯＢがいないので、まぁいいか！ って（笑）。１００人全員にウエアを贈りました。甲子園でも着てくれてましたね」

　太っ腹な決断が、器の大きさを証明する。懐深い２年目右腕の、豪快なピッチングに期待です。