前回登板の楽天戦は９回１失点

　日本ハムの金村尚真投手（２３）が、１３日にエスコンフィールド北海道で行われるロッテ戦に先発する。前回登板の楽天戦ではプロ最長の９回を投げて１失点。１０９球の力投で５勝目を挙げた。新人王候補の２年目右腕は、上位を争う相手との大切な一戦へ向けて力強く決意を口にした。試合前日の一問一答は以下の通り。

―登板へ向けて
「きょう（１２日西武戦）の結果次第ですが、２位との対決になる。大切な試合になると思うので、前回同様しっかり長いイニングを投げたい。一回、一回大事に投げます」

―エスコンでの登板。前回の仙台より涼しさを感じられる
「本拠地でたくさん投げてるので、投げやすさはもちろんあります。涼しいながらも足をつったことがあるので、しっかり水分補給をしながらですね」

―最近の登板は長いイニングを投げている
「カード頭を任されてるので、僕が長いイニングを投げることで中継ぎの負担が小さくなる。そうすれば３連戦がすごく楽になるので、意識してやっていきたい」

―１１日に武田コーチとフォームを確認していた
「シーズン終盤になってきて、疲れもあってフォームが少しずつ悪い方向に変わっているので、（武田）久さんと話をしてます。理由が分からないこともあるので、聞こうかな？ って」

―修正点は

「足の使い方です。体が張ってくると、今まで閉じてた部分が開きやすくなった。自分は今まで通りやっててもフォームに変化があった。周りから見ている久さんが教えてくれた。そこは変えようかなと思う」

―体の開きが早くなるのか
「（右の）股関節ですね。足が開くと上（体）も開く。僕の場合、開くとコントロールできなくなるので、すごく大切なところ」

―甲子園の差し入れを悩んでいたが、母校に贈ったか
「ウェアを全員に贈りました。１００人です。最初に少しだけ見積もって、監督に電話したら『１００人いるよ』って言われました（笑）。引くに引けなくなって、分かりましたと」

―太っ腹
「僕しか（プロ野球選手の）ＯＢがいないんですよ。だから、まぁいいか！ って。こうやってやることで、いつか自分に返ってくるかなって（笑）」

―もう届いたか
「はい。もう届いて、甲子園でも着てくれてました」

―後輩たちの活躍をどう見た
「僕は甲子園へ行けなかった。出場するのも難しいし、初戦を勝つのはもっと難しいこと。僕も負けないように頑張ろうと思いましたし、少しでも良い影響を与えられたら」

―新人王の可能性がある
「去年、（権利を）残してくれましたし、そこは目指さないといけない。まずは自分のやるべきこと、チームの勝利のことを考えて、結果的に取れたらいい。まずはしっかり、自分のやるべきことをやります」