札幌DF家泉怜依 絶対に負けられない〝6ポイントマッチ〟の鳥栖戦に向けて臨戦態勢
■8月13日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
駒井、髙尾が完全、荒野が部分合流
前日をオフに充てた北海道コンサドーレ札幌は、16日のホーム鳥栖戦(プレド)に向けて練習を再開し、ボール回しやパス連係などで調整した。体調不良のため10日のホーム福岡戦を欠場したMF駒井善成(32)と、直近2試合を欠場したDF髙尾瑠(27)が共に全体練習に合流し、それぞれフルメニューを消化。別メニューが続いていたMF荒野拓馬主将(31)も約2カ月ぶりに全体練習へ部分合流した。
守備の要・岡村の次節出場は不透明
DF家泉怜依(24)は11日に行われた札幌大学との練習試合(30分×2)にフル出場し、1得点をマークして3-1の勝利に貢献。右足首捻挫のため福岡戦を欠場したDF岡村大八(27)の次節出場が不透明な中、出番に飢えている大型CBが臨戦態勢を整えている。負けられない19位・鳥栖との試合を前にしっかりとアピールし、先発フル出場を果たした6月29日ホーム新潟戦(0●1)以来、6試合ぶりとなるリーグ戦出場を目指す。
札大との練習試合で万全をアピール
家泉は今月上旬にコンディションが整わず、7日のアウェー横浜M戦(2●3)を欠場。続く福岡戦も最終的には試合メンバーから外れることとなった。しかし、翌日に行われた練習試合では60分フル出場し、しっかりと守備の中心選手として統率。チームの失点をPKでの1点のみに抑えると、2本目20分にはMF田中克幸(22)の左CKから、高い打点の豪快なヘディングシュートをゴールへと叩き込んだ。「ちょっとプレーが良くなかった分、大学生相手ではあったけど、(ゴールの)結果を残せたのは良かった」と、自身の高さと強さを存分にアピールした。
強力外国人FW対策としての起用も
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現在のCB事情としては、守備の要である岡村が横浜M戦で相手選手と接触した際に右足首を捻挫。福岡戦を回避し、鳥栖戦からの戦列復帰を目指しているが、出場は五分五分の状況だ。福岡戦ではMF宮澤裕樹(35)が代役を務めたが、鳥栖の前線にはスピードとパワーに優れ、今季リーグ戦12得点をマークしているFWマルセロ・ヒアン(22)がいるだけに、対策として家泉が起用される可能性は十分に考えられる。
「練習でもっと突き詰めていけば」
自身も「試合でイージーミスしないように考えながら、練習でもっと突き詰めて試合に向けてやっていれば、おのずとメンバー、スタメンにも選んでくれるかなと思うので、一生懸命やっていきたい」と、約1カ月半ぶりのリーグ戦出場につなげようとしている。
移籍中の岡田と切磋琢磨
先月30日にチームメートのDF岡田大和(23)がJ2熊本へ期限付き移籍。家泉も全体練習後の自主トレの際、共にパス練習を行うことが多かった。「ずっと一緒にやっていて、すごくいいプレーをしていたのは知っているし、ここに残っていてもたぶんチャンスはあったし、J1でも全然やれるんじゃないかなって思っていた。熊本に行ってまだベンチに入れていないけど、出れば結果を残せると思う。場所が変わってもお互い頑張ろうと思っています」と、新天地での武者修行を選択した戦友にエールを送る。来年、岡田が帰ってきたときに、J1の舞台で待つためにも、何としてでも残留は果たしたいところだ。
相手を抑えれば点は取ってくれる
鳥栖は現在降格圏の中で札幌の一つ上に位置する19位。J1残留のためには互いに負けることが許されない〝6ポイントマッチ〟となる。「今は攻撃の選手が調子良くて点を取ってくれている。目標としてはゼロで抑えることが一番で、やられても1点に抑えれば、チームが2点以上取ってくれるので、もし僕が出場したら、まずは守備のところを意識していきたい」。
〝危険水域〟から抜け出すために
残り12試合で残留圏17位の磐田と勝ち点差12。この試合を落とすと勝ち点差が残り試合を上回ることになる。〝危険水域〟から抜け出すためにも、勝利だけが求められる一戦に向け、家泉は覚悟を持って挑む構えだ。