ファイターズ
2024/08/14 23:40

会心の新庄采配 2者連続初球スクイズ サイン見破られた1年前のリベンジ成功

試合後、笑顔で選手たちを迎える新庄監督(中央)=撮影・桜田史宏

■パ・リーグ20回戦 ロッテ1-4日本ハム(8月14日、エスコンフィールド北海道)

 やられっぱなしで終わるつもりはなかった。新庄剛志監督(52)が14日、エスコンフィールド北海道で行われたロッテ戦で、鮮やかに1年越しのリベンジを果たした。二回、相手ベンチの意表を突く2者連続初球スクイズを実行。機を見て繰り出した会心の一手が、ピタリと的中した。

昨年6月24日の屈辱晴らす時が来た

 気配を消し、2度、刺した。敵失で勝ち越した直後の二回無死二、三塁。次の1点を巡って、水面下の駆け引きが熱を帯びていた。2023年6月24日の屈辱の記憶がよみがえる。同じカードで、同点の九回に2度、スクイズを外され、サヨナラ負けを喫した。

2023年6月24日のロッテ戦 九回1死三塁、石井(左)がスクイズを外され三振、三走・江越もアウトになり併殺となる

 

 生粋の負けず嫌いを自認する新庄監督はリベンジを強く望んでいた。「去年、ロッテさんにサインを見破られていた。やっぱり男なら、そういう借りは返さないといけない」。ベンチワークでも引けを取らないと、証明する必要があった。メルセデスの投球と同時に、伏見がバットを寝かせる。体を投げ出すように低めボール気味の球を投前に転がした。

伏見も意味が分からなかった指揮官の真意

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい