加藤貴之 8回1失点で6勝目 マウンドでクールな左腕は「結構、パパしています」
■パ・リーグ21回戦 ロッテ1ー6日本ハム(8月15日、エスコンフィールド北海道)
前日の山崎に続き、この日もベテラン左腕が躍動
日本ハムの加藤貴之投手(32)が15日、エスコンフィールド北海道で行われたロッテ戦に先発し、8回1失点で今季6勝目を挙げた。
2位を争うロッテとの直接対決でカード勝ち越しに貢献し、「きのう(山崎)福也がいいピッチングしていましたし、きょう勝つと全然違うので、チームとして勝てて良かったです」と安堵の表情を浮かべた。
〝最後の打者〟を空振り三振 「8回を投げられたのは良かった」
八回2死走者なし。この日の100球目で佐藤を空振り三振に仕留めると、グラブを叩き、珍しく感情をあらわにした。
「本当(捕手の伏見)寅威さんに(リードを)任せっきりだったので、寅威さんのおかげです」と感謝。八回でマウンドを降り「行けるところまでだったので、8回を投げられたのは良かったです。ホントここ最近、長いイニングを投げられていなかったし、自分だけ先発で浮いていたので、ここから巻き返せるように頑張ります」と表情を引き締めた。
2位を争うロッテとの一戦 バックにも感謝
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
一回に2死二、三塁のピンチを背負ったが、無失点で切り抜けたのが大きかった。三回には味方が6点を先取。二回以降は持ち前のテンポの良さを存分に発揮し、「本当、勝つと負けるのとでは全然、違うのでそこはプレッシャーを感じながら、いいプレーもあったので野手にも感謝です」と頭を下げた。
家に帰ればイクメン 昨年10月に愛息が誕生
マウンドではポーカーフェースを貫く左腕だが、家に帰れば、優しいお父さんだ。昨年10月に第1子となる長男が誕生し、「結構、パパしています」と照れ笑いを浮かべる。率先しておむつ替えを行い、お風呂にも入れる。そして子どもが生まれてから早起きになった。
「朝早い。6時半に起こされて、ちょっと見ておいてって。またちょっと寝るんですけど、1時間くらいしか寝られない」。眠い目をこすりながら、愛するわが子の面倒を見るのが日課になっているという。
頼れる先発の柱 リーグ佳境へ気持ち新た
ペナントレースはいよいよ佳境に入る。一家の大黒柱でもある頼もしい男が、先発の柱としてチームを引っ張っていく。