【プレーバック・写真入り】J1第27節 札幌5-3鳥栖(8月16日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
浅野の負傷で先発したスパチョークが前半の3点全てに絡む
北海道コンサドーレ札幌はサガン鳥栖とホームで対戦し、5-3で勝利した。リーグ20位の札幌は19位の鳥栖とJ1残留を懸けた死闘を繰り広げたが、勝つと負けるでは勝ち点が「6」違うという〝6ポイントマッチ〟を制し、3試合ぶりの白星。ホームゲームでは5月15日磐田戦以来、約3カ月ぶりの勝利となった。
試合前に発表されたメンバーに入っていた札幌MF浅野雄也(27)はウオーミングアップ中のアクシデントで欠場。代わりに先発に入ったのは、ケガ明けで6月2日アウェー東京V戦以来の出場となったMFスパチョーク(26)だったが、これが奇しくもケガの功名となった。スパチョークは前半10分にセットプレーのこぼれ球を決めて先制すると、16分までに立て続けに挙げた3ゴール全てに絡んだ。
先制点の1分後には、前線からプレスを掛けてボール奪取に貢献すると、自ら左サイドでボールを受け、ゴール前のスペースに走り込んだMF駒井善成(32)へふわりと浮かせた絶妙なクロス。フリーで走り込んだ駒井はダイビングヘッドでゴール右に流し込んで2点目を挙げた。
同16分も左サイドから起点となり、FW鈴木武蔵(30)を狙ったクロスは相手DFにクリアされたが、こぼれ球を駒井が落ち着いてボレーで沈め、3点目を挙げた。
対する鳥栖は、リーグ4位の12得点を挙げているFWマルセロヒアン(22)が前半6分に負傷退場。攻撃の起点を欠き、前半は精彩を欠いた。ハーフタイムは0-3で折り返すことになったが、後半に反撃を開始する。
同12分、鳥栖は右サイドからの速いグラウンダークロスに一番遠くのサイドにいたMF福田が合わせて1点を返す。その3分後の同15分には、後半から入ったMF久保が2点目を挙げ、1点差とされた。
札幌も黙ってはいなかった。同25分、右サイドからMF近藤友喜(23)がドリブルでペナルティーエリア内に侵入し、ゴール前に走り込んできたMF青木亮太(28)に向かって速いグラウンダークロスを出すと、手前で相手DFの足に当たって4点目となった。
同30分には前日に選手登録を終えたばかりの新加入FWアマドゥバカヨコ(28)を投入。同32分に鳥栖に3点目を決められて再び1点差に追いつかれたが、近藤が相手ペナルティーエリア内で倒されて得たPKをバカヨコがしっかりゴール左に決め、加入後初戦で来日初ゴールを決めた。
終わってみれば両チーム合わせて8得点が入る打ち合いとなったが、ホームの札幌に軍配が上がった。
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