《鳥栖戦後》チェックを待っていたら私が次の試合まで監督じゃないかもしれなかった
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■J1第27節 札幌5-3鳥栖(8月16日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
―試合を振り返って
予想通り難しいゲームになった。前半は素晴らしい戦いができた中で3-0とリードして折り返すことができた。後半は比較的に早い時間帯に点を返されて難しくなったが、最終的には勝利という結果が得られて良かった。ただ、3-0から後半のああいう難しい展開になるというのは、決して手放しで喜べるような試合ではなかった。
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誰でもいいので、私の質問に答えてほしい。なぜ我々は後半にあのような試合になったと思うか? まあ、難しいだろう。
シンプルに今の選手たちというのは、我々が狙いとする戦い方をするというのはハーフタイムくらい(まで)しかもたないというのが現状だろう。昨シーズンまでいた(金子)拓郎とか、田中駿汰とか、小柏剛とか、ルーカスとか、重要な選手が抜けたというのはもちろん厳しい戦いを強いられた。その中でもJ1で戦えていたはずだったが、シーズン前からケガ人が多かった中で、なかなかコンディションが整わなかったのが現状に至る理由だ。
我々の強さである戦い方というのは、現状の選手ではハーフタイム、新加入の選手たちを見ればマックスで20分くらいしかもたないんじゃないのかなというのが今の私の思っているところだ。
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やはりキャンプ中のケガというものが、シーズンのここまで長く引っ張るかというのが印象だ。宮澤に関しても、(鈴木)武蔵に関してもそうだったし、多くの選手がまともにキャンプができていない状況の中で、シーズンに入ってしまったというのが、シーズン中のケガが多い理由だろう。
スパチョーク選手に関しては、直前に合流したというのもあるが、短い時間でも結果を出せる選手。皆さんもご覧になったように20分でもピッチに立てば相手の脅威になるプレーができる選手だ。
メンバーに入れるか入れないかでスタッフとも話したが、ケガ明けということで最悪のリスクも踏まえた中で、まだ出ない方がいいんじゃないかという意見の方が多かった。
メディカルとも話したが、今の状況も踏まえて20分くらいであればという話だった。メディカルの佐川さんにはチェック(スパチョークの愛称)を次の試合まで待てないという話をした。待っていたら私が次の試合まで監督じゃないかもしれない。チェック選手はピッチに立って短い時間でも得点ができる、アシストができる、具体的な仕事をできる選手。だからこそ短い時間でも起用したいという思いがあってメンバーに入れた。私自身も今日勝たなければというギリギリの中で、次の試合がないかもしれないというギリギリの判断の中で、チェックをメンバーに入れたというのが今日のところ。ヨーロッパはもっと厳しい世界の中で、次の試合というのは待ってくれない。
今日はたまたま彼が点を決めてくれたが、もちろん結果を残さなくても相手の脅威になるプレーをできるというのがチェックだ。今日の勝利というのは我々がリーグに残るためにチャンスをつないだという勝利だった。我々は連勝を重ねて次のゲームも勝っていかなければいけない状況というのは変わらない。
失点に関しては、自陣で人数が足りていたところでクロスを入れられたと思うが、ボールに対して出ていかなければいけない場面はあったと思うし、人が足りてるのにあれだけやられるということは、選手たちの体力が足りていないということ。もちろん、しっかりとラインを上げられていれば、ボールにも行けたと思うし、クロスがもしかしたらオフサイドになっていたかもしれない。そういう基本的なことをあの時間帯の中でしっかりとやらないといけない。
この試合に勝ったことでチャンスをつないだ状況だが、まだJ1に残留するための道のりは長い。そこに向かって我々は進んでいくだけだ。
【プレーバック・写真入り:J1第27節 札幌5-3鳥栖(8月16日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)】