松浦慶斗が4戦連続無失点 「刺激になるし、競い合える」 好投の陰に同期からの助言
■パ・リーグ19回戦 日本ハム0-3オリックス(8月17日、京セラドーム大阪)
1回無失点の好リリーフ 七回に2番手登板
日本ハムの松浦慶斗投手(21)が17日、京セラドームで行われたオリックス戦の七回から2番手で登板。1イニングを無失点で切り抜け、勝利への可能性をつないだ。
150キロ超の直球が武器の3年目左腕は、高校時代の思い出が詰まった大阪で躍動した。
堂々のピッチング&フィールディング
場数を踏むことで、マウンドでの落ち着きが増してきた。先頭打者に内野安打を許しながらも、犠打を試みた次打者の小フライを自らキャッチし、一塁へ送球。好フィールディングで併殺を完成させ、ピンチの芽を摘み取った。
2死からの四球を猛省 「悔いが残る」
高い志を胸に抱くから、4戦連続無失点の結果にも満足感はない。2死後に与えた四球について「僕の中では0点で抑えたとしても悔いが残る。負けてる場面でスパッとイニングを切れたら、勝てるビジョンもあったはず。登板した4試合は全部、四球を出している。そこが明確な課題です」と猛省し、表情を引き締めた。
同学年右腕から貴重なアドバイス 「同級生っていいな」
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高卒3年目。良いも悪いも言い合える仲間との関係が、レベルアップにつながっている。制球に苦しんだ前回登板の13日・ロッテ戦後には、現在チームの守護神を務める柳川から、貴重な助言をもらった。
「『クイックの方が球も強いし、落ち着いて見える』って言われて、それからキャッチボールも全部、クイックにしてます。それをきょうの試合で試したら、手応えがあったので続けたい。柳川はもうクローザーで投げているので刺激になるし、切磋琢磨して競い合えるので、同級生っていいなって思ってます」
思い出深い大阪でリフレッシュ
1軍でしか味わえない経験が活力になっている。慣れない空路移動も新鮮で、高校3年間を過ごした大阪での試合にワクワク感を覚えていた。
「空港へ降りてすぐ、ムラ~っとした大阪の匂いがしました(笑)。エスコンでは悪い投球をしてしまったけど、場所が変わればリフレッシュして違う自分になれる。大阪大会で優勝して甲子園に出たのは良い思い出。プロになっても同じ場所で投げられることを、特別に感じてました」
成長著しい3年目左腕 さらなる飛躍へ
名門・大阪桐蔭高で磨かれた才能は、プロの荒波にもまれて、さらに強く輝き始めた。日に日に存在感を高める期待のサウスポーが、チームにフレッシュな風を運んでいる。