ファイターズ
《ハム番24時》8月18日
今夏の甲子園では、道外の学校へ進んだ多くの道産子が活躍している。道民の記者は才能の流出に一抹の寂しさを覚えるが、15歳で親元を離れ、高みを目指す球児たちのチャレンジを応援したい。
高卒3年目左腕の松浦も中学までを旭川で過ごし、高校は大阪桐蔭を選択した。どんな覚悟を持って、名門校への挑戦を決めたのだろうか。その理由を問うと、意外な答えが返ってきた。
「本当にたまたまなんですよ。中学ジャパンで一緒だったオリックスの池田と全国大会で会った時に『高校どこ行くんや?』って聞かれて、決まってないよって返したら『左投手いないみたいだから大阪桐蔭行こうよ』って。それから(監督の)西谷先生が見に来てくれるようになった。たぶん池田が話をしてくれたんだと思います」
2人はその後、同校のエースと主将として大活躍。春夏連続の甲子園出場に貢献し、揃ってプロ入りを果たした。出会いがなければ、また違った未来があったかもー。野球人のストーリーは、掘れば掘るほど面白い。