高卒ルーキーの明瀬諒介 2軍で奮闘中 2号ソロで5試合ぶりの安打
■イースタン・リーグ11回戦 楽天7ー5日本ハム(8月20日、鎌ケ谷スタジアム)
待ってました! 六回に追撃の一発
日本ハムのドラフト4位ルーキー・明瀬諒介内野手(18)が「7番・DH」で先発出場。4試合連続無安打と結果が出ていなかった中、待望の一発が飛び出した。六回に2号ソロを放つなど3打数1安打1打点をマークした。
3月にイースタンデビューして半年。プロの厚い壁を肌身に感じながらも、着実に前進している。
追い込まれながらも左中間へ 8試合ぶりの本塁打
見せ場は六回だった。1死から0-2と追い込まれながら3球目。真ん中に入ってきたボールを見事に捉え、左中間の芝生席に放り込んだ。
7月10日のロッテ戦以来、出場8試合ぶりの本塁打。喜びをじっくりかみしめるようにダイヤモンドを回った。
佐藤コーチのアドバイスを実践
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6番・阪口の2ランに続く連続アーチ。阪口が本塁打を放つ前に佐藤友亮ファーム打撃コーチ(46)から声をかけられていた。「いろいろ試せと。タイミングの取り方とか。とにかく思い切って振ってこいと」
アドバイス通り、1球目から豪快なスイングを実践。「真っすぐだったら刺されていた。バットのちょうどいいところにカットボールが来てくれた」と笑顔で話した。
プロの厳しさを実感 すべては血となり肉となる
今季ここまで2軍で34試合に出場。102打数19安打の6打点で、打率は.186だ。
「数字にはこだわっていません。経験を積み、しっかり体づくりするなど、基礎固めの最中ですから」と言い切る。
身体能力抜群のホープ 「一日一日、必死です」
鹿児島城西高では1年秋からクリーアップを担い、高校通算49本塁打をマーク。投げては152キロを記録するなど抜群の身体能力を持つ。「高校の時には見たことのなかったスピードやキレ」というプロの壁にも徐々に慣れてきた。4月に脇腹を痛め、1カ月、戦線離脱した反省も忘れない。
「けがしない体をつくらなければいけない。一日一日、必死です」。いつまでもこの気持ちを忘れない。